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================================================ No.024 2000/12/13 ===
W E B D E S I G N E R S M A G A Z I N E G A U Z I N E
[COVER] http://www.gaucho.com/gauzine/gallery/201213.html
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配信部数:6,027部
『GAUZINE』 No.024 のラインナップ
┃
┣『映像作家研究ファイル』「黒沢 清」
┣『CREATORS INTERVIEW』「Studio ADEPT / Web Alchemist」
┗『GREAT WEB CREATORS』「hi, Res!」
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『映像作家研究ファイル』
WEB制作者のための映像制作入門/鑑賞編 vol.12
「恐怖の本質〜黒沢 清」
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『映像作家研究ファイル』は、WEB制作において今後増えていくことが予想さ
れる Flashムービーやストリーミングビデオなどの「動画・映像コンテンツ
制作」のヒントになるものを模索・研究していこうという主旨の企画です。
■ 国内外で注目を集めている映像作家〜黒沢 清
今回は、『映像作家研究ファイル』初の日本の映像作家として、
「CURE」「ニンゲン合格」「カリスマ」などの作品で知られる
黒沢 清 監督 をご紹介します。
┗ http://www.nazuna.com/~bun/data/kantoku/kuro.htm
黒沢といっても、黒沢 明 監督とは全く関係ありませんが、フランスでは、
「日本のクロサワ」といえば、以前は黒沢 明だったのですが、最近では
黒沢 清のほうをさすくらい海外でも知られている日本を代表する映像作家、
映画監督のひとりです。
近年、「HANA-BI」(北野 武)や「EUREKA」(青山真治)など、国際的映画祭
で賞を受賞する作品が増えてきているよう、日本の映画監督は海外で今、ひ
じょうに注目されています。特に、黒沢 清は昨年3つの国際映画祭にそれぞれ
別の作品を出品するという離れ業をやってのけました。
「ニンゲン合格」をベルリン映画祭に、「カリスマ」をカンヌ映画祭に、
「大いなる幻影」をヴェネチァ映画祭に出品し、いずれも高い評価を得て
います。
独特の作風のため、まだ一般的には知名度は低いかもしれませんが、昨年9月
フジTV系で放送されたホラー・ドラマ「降霊 ウ・シ・ロ・ヲ・ミ・ル・ナ」
も黒沢 清演出の作品でした。ゴールデンタイムに、黒沢 清作品が放送される
というのも画期的な出来事でしたが、「ホラー」というジャンルがある種の
ブームになっていた中、タイミングよく制作されたようです。
┗ http://www.taiyonet.or.jp/cinema/K_KUROSAWA/kk3-5.html
◆ 「CURE キュア」の衝撃
今年の9月に地元のシネマサークルの定例会で、黒沢 清の「カリスマ」を上映
したのですが、そのとき毎月発行している機関誌にわたしが作品の紹介文を書
いたのでここで少しご紹介させていただきます。
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『カリスマ』〜大いなる「謎」を求めて
「CURE キュア」をはじめて観たときの印象は強烈であった。
静かに迫ってくる得体の知れない恐怖と不安感。一見穏やかな日常の中、不意
に襲ってくる暴力と狂気。まるで伝染するかのごとく広がる人間の心の闇を見
事に映像化したサイコスリラーであった。また「ニンゲン合格」では、昏睡状
態から10年ぶりに目覚めた青年のとまどいと家族との微妙な関係を繊細に描い
ていた。わたしはこの2つの作品での黒沢 清の人間洞察と演出力に完全にノッ
クアウトされてしまった。
今回の「カリスマ」は、森全体を破壊するほどの強力な毒素をその根から分
泌する「カリスマ」と呼ばれる1本の木をめぐる人間の争いを描いた作品だ。
1本の木を守るか、森を守るか、また両者を救うことはできないのか、「カリ
スマ」をめぐって常軌を逸したさまざまな人間が登場してくる。
「カリスマ」はある種の「寓話」でもある。物語は何通りにも解釈できるし、
登場人物の行動は不可解で謎めいている。観るものはしだいに混乱していき、
不意に襲ってくるショッキングな映像で心まで寒くなる。しかし、そうした
恐怖や不安感をくぐり抜けたあと何かが伝わってくる。が、はたしてそれが
何なのかははっきりしない。そう、黒沢 清の作品は常に「謎」に満ちている
のだ。そして「世界の法則を回復せよ」というメッセージをどうとるかも、
我々に委ねられている。さあ、大いなる「謎」を楽しもう。
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「CURE キュア」と「ニンゲン合格」の2本でノックアウトされたというのは事
実ですが、ノックアウトというよりも「今まで観たことのないタイプの映画」
を観たというのが、正しい表現かもしれません。
「CURE キュア」をはじめて観たときの、なんともいえない「イヤーな感じ」
は、ことばではなかなか説明しがたいのですが、あえていうなら、観ている
こっちまでもが「気が狂いそうになる感覚」でした。映像だけでそんな感覚
にさせる、というのはかなりスゴイことであり、それだけ「不安感」や
「恐怖感」というものが映像から伝わってきた、ということだと思います。
はぐらかされる会話、唐突な暴力、連続する殺人、狂っていく人々、「謎」は
しだいに解明されていくように見え、実は「謎」のままだったり、観るものに
ある種の「苛立ち」と「混乱」を引き起こしたまま、物語は静かに幕を閉じま
す。「悪意」が別の人間に伝染し…。
あえて、はっきりした結論を提示しないのも、黒沢 清作品の特徴でもあり、解
釈はたいてい観客に委ねられています。人によっては「わかりにくい」「意味
不明だ」「暗〜い」という感想もあるようですが、何回かよーく観れば、いか
に細部のディテールにまでこだわり、作り込まれているかがわかるかと思いま
す。一見淡々とした静かな展開なのですが、暴力と癒しが混在した独特の美意
識のもと、唐突に引き起こされる出来事の数々は、緊張と弛緩の絶妙のバラン
スの上に成立しています。
「CURE」はある種の「サイコ・スリラー」ですが、その基本的なアイデアは、
のちの「ケイゾク」や「アナザヘブン」にも少なからず影響を与えているよう
思えます。それだけ斬新な脚本でもあり、なおかつハイレベルな演出力により
創り上げられた日本映画史に残る特異な傑作だといえるでしょう。
◆ キーワードとなるセリフの数々
黒沢 清の作品には、それぞれの作品のテーマと関連したキーワードのようなセ
リフがいくつかあります。
「地獄の警備員」の「俺のことを覚えておけ」
「CURE」の「あんたは誰だ」
「ニンゲン合格」の「僕って存在した?」
「カリスマ」の「あるがまま」
など、いろいろな意味に解釈できる数々の哲学的な問いかけがなされていま
す。雑誌のインタビューで黒沢 清は「現実ほど謎めいたものはない」と語って
いるよう、作品に「謎」が多いのは、「現実」を映画の中に反映させた結果な
のかもしれません。現実が謎だらけなのに、どうして映画の中だけ「謎」が解
けてしまう必要があるのか、という逆説的な発想から「謎」めいた表現を好ん
で使っているとも考えられます。
難解な映画を観て、「わけがわからなかった」という感想を言うことが自分も
含めてよくありますが、実際問題として「わけがわかる必要があるのか」とい
う考え方もできます。映画の中では、すべての謎が解け意味がわかる、という
のはある種の「カタルシス」を観客に与えるためには必要な要素なのかもしれ
ませんが、より現実に近い世界を描こうとした場合、謎だらけの現実と同じよ
うに、映画の中に「謎」を残すことは、ある意味でひじょうに現実に忠実な描
き方なのかもしれません。それに、「わけがわかる」ということは、論理的思
考において意味や意図が伝わるということであり、頭(知性)だけで作品を理解
しようとする場合に多い感想かと思います。映画は小説などとは異なり「映像」
によって、視覚と聴覚にも訴えかける表現方法でもあり、視覚と聴覚によって
「感じる」ことも大切や要素だといえます。
美しい風景で心が癒されたり、激しいアクションシーンで脳が興奮したり、さ
まざま感情を観るものに感じさせたり、疑似体験させたりすることが、映像作
家たちの仕事であり、観客の望んでいるところだと思います。
観るものに何か「感じさせる」ことに関して、黒沢 清の映像は成功していると
思います。たとえ意味不明だったり、わけがわからなかったにしても、映像に
よって何かを感じさせ、伝えてくれます。むしろ「意味がわかりすぎる」こと
により、そうした「感じる」部分が半減してしまうことを避けるため、あえて
「謎」を残しているのかもしれません。
「わかりやすさ」は「娯楽性」という観点からいえば大切なことですが、あえ
て「わかりにくい」ことにより、はじめて「感じられる」もっと奥の深い領域
があるような気がします。黒沢 清の表現スタイルは、そうした微妙な「感じ」
のようなものを伝えようとしているのだと思います。いろいろな意味に解釈で
きる謎めいた問いかけも、観客に「考える余地」を与えるために必要不可欠な
要素なわけです。
◆ 恐怖の本質とは
黒沢 清の作品を映画のジャンルで類型化しようとしても、なかなかむずかしい
ことですが、「CURE」や「カリスマ」をあえてジャンルで分類しようとした
ら、ある種の「ホラー」や「スリラー」といったジャンルに属するかと思いま
す。そういう意味では、黒沢 清作品は常にある種の「恐怖」を描いているよう
思えます。(#もちろん、恐怖ばかりでなく、ユーモアあふれるシーンもたくさ
んあります。「カリスマ」や「蜘蛛の瞳」も含めて、他の作品にもコメディの
要素がかなりあります。)
では、人間は一体どういうときに「恐怖」や「怖れ」を感じるのでしょうか。
例えば、幽霊を怖いと感じる人は、きっと幽霊を「未知なるもの」「不可解な
もの」「理解できないもの」としてとらえているのだと思います。自分が理解
できないものだからこそ、襲ってきたり、危害を加えられたりする可能性があ
り「怖い」と感じるのだと思います。そして、その延長線上には「死」に対す
る恐怖が存在していると思います。「死」もまさに「未知なるもの」「不可解
なもの」の代表であり、現在生きてる人は基本的に誰もが実際に「死んだ経験
がない」ため、「死」の先に何があるのかわからないから「怖い」わけです。
たいていの場合、「死」によって人間の人生は終わる、と一般的に考えられて
いるわけですし「死は単に肉体の滅亡であり、魂は永遠に生まれかわっていく」
という「輪廻転生」があったとしても、それがどういう仕組みになっているか
本当のところはわからないわけですから、やはり「死ぬのは怖い」と感じてし
まうわけです。
しかし冷静に考えてみると、人間は生まれた瞬間に「死」に向かって進んでい
るわけであり、常に「死の恐怖」という根源的な恐怖感を心の奥にかかえて生
きています。普段は、そういった「恐怖感」をあえて忘れて暮らしてますが、
身の危険を感じたりしたときに、その「恐怖感」を本能的に思いだし、ドキっ
とか、ヒヤっとかするのだと思います。
では、なぜ黒沢 清は「恐怖」を描きつづけるのでしょうか。
黒沢 清はインタビューで
「恐怖には人間の本質が潜んでいる」
「世界は謎であって人間は基本的に理解不可能」
「謎を解明しようとする姿勢こそが錯覚を生む」
「死を描くことよって生の輪郭を浮かび上がらせることができる」
などと語っています。
そうしたことばの中に、その答えとなるヒントが隠されているよう思えます。
「恐怖」というと、どうしても「闇」とか「影」とかダークな側面を連想しま
すが、東洋思想でいう「陰陽」の考え方に基づけば、「闇」や「影」が存在す
るからこそ、逆に「光」というものも存在できるわけです。「恐怖」の対極が
「喜び」であり「至福」だとしたら、それらも「恐怖」が存在するからこそ存
在できるわけで、それらは相補的な関係にあります。「恐怖」が「死」に近い
ものだとすると、「恐怖」や「死」を映像で描き、観るものに疑似体験させる
ことによって、我々は「生」の価値を再認識する機会を与えられることにもな
るわけです。
「恐怖」を体験し「死」のはかなさを知ることは、逆に「生きている喜び」を
感じることでもあり、「恐怖」や「不安」を描きだすのは、多分そういった
意図があるだと想像できます。「死」に対する怖れというものは、裏返せば
「生」への執着にほかならないわけですから。
◆ 「権力闘争」の果てにあるもの
黒沢作品を何本か観ていると、「恐怖」とともに、もうひとつの大きなテーマ
として、「権力闘争のむなしさ」とか「争うことの愚かさ」のようなものも根
底にあるように思えます。
「カリスマ」は、1本の木をめぐり争う人間の強欲や醜さを描きながら、その
果てにあるお互いの破滅とそれにとり囲まれた人間や環境の自滅のようなもの
を象徴しているとも解釈できますし、「共生」という選択肢は本当にないのだ
ろうか、というメッセージも感じとれます。
また、哀川 翔主演の「蛇の道」と「蜘蛛の瞳」は、いずれも娘を殺害された男
の復讐劇ですが、「蜘蛛の瞳」では物語がはじまってまもなく、男は復讐を果
たしてしまいます。「復讐」という大きな目的を果たしてしまった男の虚無感
や空虚感を描きながら、「争うこと」や「復讐」の果てにある、むなしさのよう
なものが伝わってきます。
考えてみても、我々をとりまく社会環境のあらゆるところで、常に何らかの
「権力闘争」のようなものが起きています。2人以上の人間の集まる場所、
必ずといっていいほど「小さな争い」があります。
例えば、それは友人や恋人どうしであったり、家族の中であったり、学校や会
社の中であったり、企業どうしの争いや、もっと大きく考えれれば、国どうし
の争いにまで発展していくわけです。ほとんど、三谷幸喜のコメディでも見て
いるかような最近の政治の世界など、まさにその代表のようなもので、自分た
ちの派閥を守るという、政治の「手段」としての「権力闘争」がもっとも最優
先され、国民のための政治という本来の「目的」を完全に見失ってしまってい
るようにも思えます。
では一体なぜ人間は「争い」「戦う」のでしょうか。
それはやはり、お互いの考え方の違いや価値観のズレがあるからでしょう。人
間内心ではどこかで「自分の考え方が正しい」「他人より優位に立ちたい」と
常に思っており、異なる考え方や価値観が自分の前に提示されたとき、そこに
小さな壁や溝を作ってしまい、対立し、小さな争いに発展していくという状況
が多いかと思います。社会で起こる悲惨な事件の多くが、そういった感情をコ
ントロールできない人々の「小さな争い」から発展した「権力闘争」の果ての
悲劇のようにも思えます。
しかし、太古から人間の本能として存在している「闘争本能」というものは、
なかなか消し去ることのできるものでもありません。この世の中、「戦い」の
結果、勝利したものだけが生き残れる「弱肉強食」の世界だ、と言ってしまえ
ばそれまでですが、争うことなく、戦うことなく「共存共栄」「共生」できる
社会構造というものは、はたして創れないものなのでしょうか。
確かに人間の「闘争本能」や「欲望」があればこそ、さまざまな文化や発明が
生まれてきたわけですが、それらが行き過ぎてしまうことにより、数々の失敗
や悲劇も同時に起きてきたはずです。過去の歴史を振り返ってみればわかる
ことでも、人間は同じあやまちを繰り返し続けています。現在起こっている
さまざまな事件、問題は、もうそろそろ気がつかないと、本当に破滅や自滅
の道をたどってしまいますよ、という警告にほかならないわけです。
いずれにしても、そういった「権力闘争」の果てにある破滅や自滅の愚かさを
「映像」という表現手段を使って伝えようとしているように感じます。
「カリスマ」の中の「世界の法則を回復せよ」というメッセージには、
「あるがままの自然と人間を回復せよ」という願いがこめられているよう感じ
ます。木と森の共生は、そのまま人と地球の共生にほかならないわけですし、
そういった根幹となるメッセージが世界共通だからこそ、海外で黒沢 清作品
の評価が高いのかもしれません。
◆ 黒沢 清の新作「回路」
黒沢清の新作は2001年2月に公開される「回路」という問題作が控えています。
「回 路」
┣ http://www.kairo-movie.net/
┣ http://www.toho.co.jp/movie-press/kairo/welcome-j.html
┗ http://www.linkclub.or.jp/~junpey/kairo.htm
先日劇場でもチラッと予告編を観たのですが、「ネットスリラー」という新し
いジャンルの記念碑的作品になりそうな感じです。なにせ、インターネット回
線を通して、満杯になった「あちら側の世界」から死の回路が開き、霊が
「こちら側」にあふれでてくる、みたいなコワ〜い話らしいですから。
┗ http://www.toho.co.jp/movie-press/kairo/story.html
来年になると、さらにいろいろな雑誌やメディアでもとりあげられ話題になる
ことは確実かと思います。そして、黒沢 清のすばらしい才能に多くの人が気
づいてくれることを期待しながら楽しみに公開を待つことにします。
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★ 黒沢 清 作品〜関連サイト
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◆ 黒沢 清 (Bun's J-movie Fan)
┗ http://www.nazuna.com/~bun/data/kantoku/kuro.htm
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◆「Director KIYOSHI KUROSAWA」インタビュー〜その他関連情報
┗ http://www.taiyonet.or.jp/cinema/K_KUROSAWA/
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◆「黒沢 清」インタビュー〜Cinet
┗ http://www.so-net.ne.jp/cinet/jungle/1205_1.html
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◆「黒沢 清」インタビュー〜カリスマ
┗ http://www.crnet.co.jp/indiesmore/charisma/
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◆「CURE/キュア」
┗ http://www.nazuna.com/~bun/data/sakuhin/9712cure.htm
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◆「ニンゲン合格」
┗ http://www.nazuna.com/~bun/data/sakuhin/9901ningen.htm
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◆「カリスマ」
┣ http://www.nifty.com/charisma/
┗ http://www.cinemabox.com/filmarc/charisma/
----------------------------------------------------------------------
◆「大いなる幻影」
┗ http://www.nazuna.com/~bun/data/sakuhin/9912barren.htm
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◆「降霊 ウ・シ・ロ・ヲ・ミ・ル・ナ」
┣ http://bakkers.gr.jp/cgi-bin/review-select.cgi/0278
┗ http://www.taiyonet.or.jp/cinema/K_KUROSAWA/kk3-5.html
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◆「回 路」
┣ http://www.kairo-movie.net/
┗ http://www.toho.co.jp/movie-press/kairo/welcome-j.html
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★ 黒沢 清 作品〜ビデオ・DVD情報
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黒沢 清 の過去の作品
┗ http://plaza.harmonix.ne.jp/~fumi-t/japanese/filmo.htm
の多くはビデオ化されていますが、古いものは廃版になっているものもあり、
レンタル店でもなかなか在庫が残っていないこともあるかと思いますが、
「CURE」以降の作品はたいてい揃っていると思います。
また、「カリスマ」「大いなる幻影」「降霊」はすでにDVD化されており、
来年の1/25には「CURE」「蛇の道」「蜘蛛の瞳」「ニンゲン合格」の4作品が
DVD化され、「回路」公開記念として「回路」のメイキングディスクが収録さ
れた上記4作品のDVDボックスも初回限定生産で発売されるようです。
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『CREATORS INTERVIEW』
WEB制作に関わるクリエイターの方々へのインタビュー
「Studio ADEPT」 http://www.studioadept.com/
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◆「CREATORS INTERVIEW #012〜Toshihide Koujiro」
第12回目のゲストは " Web Alchemist "こと「Studio ADEPT」の
神代 鏡嗣(こうじろ としひで)さんです。神代さんとは、1996年ごろメール
で知り合い、その後東京でも何度もお会いさせていただいてます。
「Adept Coolsite net」のサイバーテイストとは一味違う堅実なビジネスサイト
http://www.din.or.jp/~adept/khtml/Results.html
を数多く手掛けられている神代さんですが、今回はわたしが人生の先輩とし
て神代さんに個人的に聞いてみたかった話題についていろいろお伺いして
みました。話が一体どういう方向に進むかは予測不能(笑)ですが、自然の
流れにまかせて進めていくことにします。
#以下、[gaucho] はわたくし、[Web Alchemist] は神代さんのコメントです。
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[gaucho]
まずいきなり基本的な質問なのですが、「Web Alchemist」というネーミング
の由来について少し教えていただけますか。
[Web Alchemist]
WebはWorld Wide Web のWebと云う意味で、Alchemistは文字通り錬金術師の意
味です。由来というかこれの発想は、WWWが世に出てきたての頃、知識人達が
世の中が大きく変わるとか云うような意味のことを色々発言していたと思うの
ですが、その中でやはり一番感心があったのは人々の意識の有り様が変わるで
あろうと云う部分が興味が有ったわけです。
そこでWWWを通して自分なりにメッセージを発信出来たらと思い、今の我々に
とって一番重要なのは精神の錬金術であると結論を出して、それをスローガン
にするためにWeb Alchemistと名乗ろうと思い立った訳です。ではその「精神
の錬金術」とはなにか?というのを話し始めると長くなるので、これは又別の
機会に書きたいと思います。
[gaucho]
「精神の錬金術」ですか。それは興味深いテーマですね。
でも、きっと1冊の本になるくらいにいろいろな内容があると思うので、また
別の機会に個人的にこっそり教えていただくことにします。
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[gaucho]
今回の『映像作家研究ファイル』は、「恐怖の本質」というテーマで、いろ
いろと考察してみたのですが、神代さんご自身「恐怖」に関してはどのように
お考えですか。
[Web Alchemist]
まず今この文章を読んでいる人は幸せです。
なぜでしょうか?
まず目が見えます。
そして文章が読めます。
あなたはコンピュータも持っています。
呼吸を静かにしています。
今そんなに空腹ではありませんよね。
そして・・読んでいるときは他の音は消えモニター以外は目に入らなくなって
いて、とても落ち着いています。どこも痛くなく、体のことは忘れています。
あなたは幸せなのです。今この瞬間。この地球上で一番幸せなのです。
これは事実です。
他に何が必要でしょう?
ここに全てがあります。
あなたと私と地球と宇宙と・・
ほんとうにそうなの?・・・
と考えが頭を巡り始めたとたん、たちまちそれは事実では無くなります。
不思議でしょ?
それでは本題に入りましょう。
「恐怖」とはその人間の存在を揺るがす物を恐れることです。そしてそれは麻
薬の様に中毒症状が伴います。恐怖を感じているときはアドレナリンが出てあ
る種興奮状態な訳です。その瞬間は怖いという不快感の様に思っていますが、
それが過ぎてしまうと日常では得ることが出来ない充実感がそこにはあったこ
とに気付くわけです。そこでF1のレーサーや登山家・あらゆるスポーツの
選手などは知ってと知らずとに関わらず、命の危険を伴ったタイトロープの上
を渡っている事が自己の存在を確認出来るすばらしい方法だということを知っ
ているわけです。
人間は誕生から死のゴールへたどり着くまでタイトロープの上でバランスをと
って進む曲芸師の様な存在です。バランスの取り方を学習できないとたちまち
脱落してしまうわけです。人生には様々の罠が仕掛けられていて、その罠に捕
まりそうになるたびにヒヤリと「恐怖」を体験することになるのです。
その「恐怖」の罠についてはもうみなさん十分に学習している事でしょう
からここでは特に列挙しません。(笑)もちろんなぜ「不条理の恐怖(罠)」
というものがあるのかは謎ですが・・「なぜ俺の身にこんな事が起こらなく
ちゃならないの?なぜ俺なの、あなたではなく」ってやっです。
僕自身の体験としては今まで3度死にかけています。
1回は航空機事故で、1回は臨死体験、もう1回はアメリカにいたときアイス
クリームの食べ過ぎで心臓が停止寸前でしたが助かりました。
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[gaucho]
よく言われることですが、人間の悩みや苦しみの根本的原因は、我々の心の奥
に潜むこうした「恐怖感」にもとづいているような気がします。「死に対する
恐怖」や「自己喪失感」など自分の存在に対する不安感が、さまざまな事件や
トラブルを起こしているような気がします。犯罪者の心理を想像してみても、
「どこかで自分の存在を認めてほしい」という悲痛な叫び声が聞こえてくるよ
うです。こうした「不安感」や「恐怖感」は人間として存在している以上、
常につきまとう問題だと思うのですが、こういった「怖れ」のエネルギーは
一体どう処理していけばいいのでしょうか。
[Web Alchemist]
「恐怖」を体験している時はあなたの心身は健全です。恐怖心とは死などをも
たらす痛みや苦しみを無意識であるがリアルに想像で体験する事です。逆に痛
みや苦しみの中に居るときはそれとの格闘で忙しく恐怖心は少し薄らぎます。
死を想像出来ない者は恐怖の甘味も知らないのです。
死ぬと分かった時、死にたどり着く寸前までが恐怖の中身です。
でも死の中にいったん入るとそこには個人の意識はもはや無いのです。普遍的
で、物理的な光ではないあの光が漂うだけです。
生きている今の肉体と精神のすばらしさは死を深くイマージュすることと喜び
の光の中にいることで味わえるように思えます。
自己喪失というのは精神的な死を宣告されている訳ですから物理的な死と同じ
様に「恐怖」なわけです。
重要なのはまず初めに光があり、闇が先にあったわけではないのです。
光があれば影という闇も出来ますが、闇だけでは光は存在しないのです。
ですから人は「闇」を恐れる必要はないのです。
何時も光はそこにあるのですから。
あなたは敢えて闇(死)に集中することで、その暗さや深さを見てきました。
でも、そこにはなにもないことを悟り始めます。「恐怖」の対局に「喜び」
があります。なぜ人は「喜び」の中に留まれないのでしょうか?タイトロー
プの上でまっすぐ前を向いてバランスを取る集中力が無いのです。
その集中力はどのようにしたら養えるのでしょうか?
この疑問がとても大切で、すべてはここから始まります。そしてそれを見つけ
る「旅」が始まります。それは別に世界旅行に出かけるわけではなく自己の精
神の奥深くを見つめる「旅」なのです。
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[gaucho]
新しいものを生み出したり創り上げたりする上で、従来の発想や世間の常識を
「壊す」必要がある、というようなことが「創業者セミナー」とかの会場では
よく耳にしますが、こうした「創造的破壊」について神代さんなりのコメント
を少しいただけますか。
[Web Alchemist]
「壊す」と云う表現は少々過激ですが、従来の発想や世間の常識は絶えず変化
しています。創造的な変化は少ないですが。創造的でない変化は至る所で見ら
れます。たとえば犯罪増加など・・あげればきりがないです。そんな中でわれ
われは過去の間違った見方を変えるだけではなく、良い考え方などを継承して
それを改良したり、新しい方法を付け加えたりして、世の中でハンディキャッ
プを背負って生きている人たちの手助けをしたりするのが使命だと思います。
僕の中ではすでに常識になっている事が自分を離れ自然に回転していき他の人
の常識の回転の方向を変えて行ってしまうというのがあるべき姿だろうと思い
ます。ですから最近は他の人を変えようとか他の人の考えを壊そうとか自分で
はあまり考えないわけです。かえってそれこそ自分の中の古い間違った考えを
見つけて粉砕するのが先決のような気がします。
[gaucho]
そうした「創造的破壊」を行なう場合、よく周囲の人々とトラプルや問題が
起こりがちになると思うのですが、そういった場合、どう折り合いをつけて
いけばいいのでしょうか。
[Web Alchemist]
やはり人の考えを一方的に変えようとか思うことがトラブルの原因ですね。そ
うではなく自分が変わっていくことで自然に他が変わる事がいいわけです。た
とえば自分が新たな理論を発見したら、その理論が正しければそれは自分で証
明出来るわけで、それを分かってくれる人も時間が掛かるかもしれないけど少
しずつ出てくるわけです。企業の中でも最近はリサイクルとか環境のことを考
えないと成り立たないようになりましたが、当たり前なことがすごーく時間が
掛かって出来てくることはあると思います。人間の進化のスピードはこんな物
なのかな〜なんて感じてますが、自分だけは自転のスピードを維持してコケな
いように頑張ろうと思うわけです。
真の「創造的破壊」とは自己改革ではないでしょうか。
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[gaucho]
本日は興味深いお話いろいろありがとうございました。
まるで、サイコセラピーの治療でも受けているような感じでした。
読者の中には、「これってWEB制作と関係あるの?」と思われた方もいらっしゃ
ったかもしれませんが、とりあえず世紀末(?)ということで、こういうお話も
今年最後のしめくくりとして一回くらいあってもいいのでは、と思ったわけ
です。黒沢 清作品のテーマを突き詰めていくと、結局こういう方向性に発展
しちゃいました、という感じです。
#実は、『映像作家研究ファイル』と『CREATORS INTERVIEW』は別々に原稿
#を作っていたのですが、ふたつの原稿を合わせたら、偶然にも同じような言い
#回しがあったりして、やはり行き着くところは同じようなところなのですね、
#とか言いいながらお互い笑ってました。
[Web Alchemist]
こちらこそありがとうございました。
これからもWEB制作を通して自己研鑽して行きますのでよろしくお付き合いお願
いします。
それではみなさま21世紀最初のよき新年をお迎え下さい。
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★ Toshihide Koujiro 関連サイト
┣「Results」 http://www.din.or.jp/~adept/khtml/Results.html
┗「Studio ADEPT」 http://www.studioadept.com/
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『GREAT WEB CREATORS』
海外で注目されているWEB制作会社の紹介
「hi, Res!」 http://www.hi-res.net/
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今回はイギリス〜ロンドンのデザインユニット「hi, Res!」をご紹介致します。
といっても先日siteclips-mlでIMG SRCの遠崎さん[ http://tokyoace4.com/ ]
から、教えてもらったばかりなのですが、新しい表現スタイルを提示した開拓
者という意味でも、20世紀最後を飾る『GREAT WEB CREATORS』として、とりあ
げさせていだきます。
尚、「hi, Res!」の創るサイトはクリックしないと先に進まないような構造に
なってますので、もし迷われたらどこかをいろいろクリックしながらご覧下さ
いませ。
★「hi, Res!」関連サイト
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◆ soulbath
┗ http://www.soulbath.com/
クリエイティビティの宝庫。
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◆ Requiem for a Dream
┗ http://www.requiemforadream.com/
「π」を監督したダーレン・アロノフスキーの新作映画サイト。謎多し。
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◆ hi, Res!
┗ http://www.hi-res.net/
オープニングのダンスが最高。QUITで次へ。
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『編集後記』
「アンブレイカブル」
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来年公開される映画の中で今一番気になっているのが「シックス・センス」
のM・ナイト・シャマラン監督の新作
◆「アンブレイカブル」
┗ http://www.movies.co.jp/unbreakable/
「真実を知る覚悟はあるか」というキャッチコピーとともに、列車事故で
ただ一人奇跡的に生き残った男の運命とその秘められた謎を描いた作品。
「アンブレイカブル」というのは、死から逃れる特別の才能のことで
「恐怖に対する予知能力」など「10の兆候」があるとのこと。
┗ http://www.movies.co.jp/unbreakable/content/signs/
今回のメールマガジンのテーマにも少し関連した人間の「生と死」、そして
その「運命」について描いた衝撃作だと予想されます。
全米でも、ジム・キャリーの「グリンチ」 http://www.grinched.com/
に続き第2位の興行収入を上げています。(2000.12.05現在)
# あっ、それと 12/13(水)〜12/17(日)の期間は東京都内にいます。
# メールはチェックできませんが、もし何か業務上でご用のある方は携帯に
# ご連絡いただければ幸いです。(連絡先は自宅TEL留守番に入れてます)
次回発行は、来年の2001年1月10日(水)の予定です。
最後までご覧になっていただき、誠にありがとうございました。
残り少ないですが、よい20世紀をお過ごし下さい。
====== WEB DESIGNERS MAGAZINE 『GAUZINE』 ==========================
発 行 G A U C H O [ http://www.gaucho.com/ ]
編 集 尾崎 英明 [ mailto:gaucho@hal.ne.jp ]
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