GAUZINE




================================================ No.023 2000/11/08 ===

  W E B  D E S I G N E R S  M A G A Z I N E  G A U Z I N E

   [COVER] http://www.gaucho.com/gauzine/gallery/201108.html

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                        配信部数:5,992部
『GAUZINE』 No.023 のラインナップ
 ┃
 ┣『映像作家研究ファイル』「スティーヴン・ソダーバーグ」
 ┣『CREATORS INTERVIEW』「Kentaro MODEKI」
 ┗『GREAT WEB CREATORS』「deepend」

 
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『映像作家研究ファイル』
 WEB制作者のための映像制作入門/鑑賞編 vol.11
  「時間のコラージュ 〜 スティーヴン・ソダーバーグ」 
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『映像作家研究ファイル』は、WEB制作において今後増えていくことが予想さ
れる Flashムービーやストリーミングビデオなどの「動画・映像コンテンツ
制作」のヒントになるものを模索・研究していこうという主旨の企画です。


■ スティーヴン・ソダーバーグについて
┗ http://www.spe.co.jp/movie/erinbrockovich/staff.html

今回は「セックスと嘘とビデオテープ」で鮮烈なデビューを飾り、ここ2、3年
「アウト・オブ・サイト」「イギリスから来た男」「エリン・ブロコビッチ」
など話題作を次々と発表している映像作家 スティーヴン・ソダーバーグをご
紹介します。

1963年生まれのスティーヴン・ソダーバーグは、13歳のころから、映画を撮り
はじめ、短編映画の監督や脚本の執筆をしながら、ロック・バンド「イエス」
のコンサート・フィルムで頭角をあらわし、1986年のグラミー賞のミュージッ
ク・ビデオ賞にノミネートされる。そして、2年後、長編デビュー作の撮影を
スタートする。


◆ デビュー作「セックスと嘘とビデオテープ」の衝撃

26歳の新人監督がたった8日間で書き上げた低予算映画「セックスと嘘とビデオ
テープ」(1989年)は、1989年1月、サンダンス・フィルム・フェスティバルで
初上映され、観客賞を受賞する。そして、その年のカンヌ映画祭では見事パル
ムドールに輝き、その脚本・監督のスティーヴン・ソダーバーグの名前は、
一躍世界中に知られることとなる。

今からほぼ10年前に撮られたこの作品は、スリリングな会話により、人間の深
層心理を巧みに描いた傑作として、当時としては、画期的なスタイルを提示し
た。わたしは個人的に好きな作品のためLDを購入しているが、今観ても決して
古さを感じさせないどころか、26歳の監督が撮ったとは思えないくらい洗練さ
れた深みのある心理ドラマに仕上がっている。

潔癖性で神経質な妻、妻の妹と浮気をしている弁護士の夫、その夫婦の前に現
われる夫の学生時代の謎の友人、姉とは逆に自由奔放な妹。この4人の登場人物
が微妙にからみあい進行していくこのドラマは、人間の心の奥に潜む欲望や
欺瞞を、登場人物の会話だけで浮き彫りにしていった当時としては驚くべき作
品である。(#「セックスと嘘とビデオテープ」のビデオは廃版とのことですが、
レンタル店を探せばあると思う。DVDは多分未発売かと。)


◆ 不遇の時代を経て

鮮烈なデビューを飾ったスティーヴン・ソダーバーグですが、2作目以降の作品
は、批評的にも興行的には苦しい結果が続きます。

 「KAFKA 迷宮の悪夢」(1991年)
 「わが街セントルイス」(1993年)
 「蒼い記憶」(1995年)

は、いずれもあまり話題にならず、ソダーバーグは一発屋だった、という認識
をもつ人もあったようです。その後も実験的作品を2本撮り、結局失敗作
(# KAFKA以外は観てないので、なんともいえませんが、決して質が低い作
品ではなかった、とあとで再評価されるような気もしますが…)を5本生産し
たあと、次の作品で見事復活することとなります。

エルモア・レナード原作の「アウト・オブ・サイト」(1998年)は、批評家か
らも絶賛され、数々の映画賞を受賞し、再びソダーバーグは、第一線の映画
監督として注目されることとなります。そして、「イギリスから来た男」
「エリン・ブロコビッチ」と次々と話題作を発表していきます。

ソダーバーグは、実はその間もいろいろなところで地味ながら活躍していまし
た。クレジットなしで「ミミック」(1997年)の脚本に参加したり、ユアン・
マクレガー主演の「ナイトウォッチ」(1998年)の脚本や「カラー・オブ・
ハート」(1998年)の制作など、監督以外のところで、いろいろな作品に関わ
っていました。


◆ 時制をコントロールする

スティーヴン・ソダーバーグの特徴をひとことで表現するとしたら、
「洗練された演出スタイルをもつ映像作家」 といえるような気がします。

演出は、自然な感じを出すため、どちらかといえば、過剰な演出や誇張を控え
たドキュメンタリーに近いタッチをとります。しかし、こうしたスタイルは、
メリハリがなく単調なストーリー展開になりがちなので、ソダーバーグは
「時間」というものを上手に使って、単調になりがちなストーリーに変化と
複雑さを与えています。

「現在」と「過去」の時制を逆転させたり、ときには「未来」を先に見せてし
まったり、さまざまな手法を駆使しながら、観客を刺激してくれます。
もちろん、こういった「時制」を交錯させる手法は、昔から伝統的に行なわ
れてきたわけですが、「イギリスから来た男」で見せた「非直線的なストー
リー展開」はこれまでのソダーバーグ・スタイルの集大成ともいえる斬新な
ものに仕上がっています。

我々の生活において、時間は「過去→現在→未来」と進んでいくわけですが、
あるひとつの物語を伝える場合、そういった普通の時間進行で伝えていくので
はなく、「現在」を見せておいてから、回想シーンとして「過去」を見せ、そ
して「未来」へとつなげていく、という手法が一般的によく使われています。
説明なくはじまった物語において、現在の状況を説明するために、一端過去に
さかのぼって、そのときに起こった事実を伝える、という方法をとることに
よって、最初の「謎」にひとつの「回答」が提示され、観客は登場人物の状況
を少しづつ理解していく、というような物語の伝え方です。

ソダーバーグは、こうした時制をコントロールしたストーリー展開をひじょう
に斬新で洗練したスタイルでまとめあげています。


例えば、「アウト・オブ・サイト」で、ジョージ・クルーニーと、ジェニフ
ァー・ロペスが、ホテルのバーで出会い、会話するシーンがあります。
しばらくすると、今度はホテルの部屋に二人がいるシーンに変わり、おっと、
これからいい雰囲気になるのかな、と思ったところ、またもとのバーのシーン
に戻ります。観客は、「さっきの部屋のシーンはクルーニーが頭で想像した空
想の世界なのかな?」と一瞬思いますが、また再び部屋のシーンにかわります。
そして、「バー」→「部屋」→「バー」→「部屋」とシーンが交互交互に映し
だされていきます。結局、この「部屋」のシーンは、クルーニーの「空想の世
界」ではなく、「現実」に起こる「未来の世界」だったことは「バー」での会
話が終わるころ、ようやくはっきりします。観客は「現実」なのか「空想」な
のか、という謎めいた緊張感を保ちつつ、その場面を楽しめるわけです。

通常、シーンを交互交互に映しだすこうした「インターカット」という手法は
「同じ時間に別々の場所で起きていること」を表わす場合によく使いますが、
ソダーバーグは、「現在」と「未来」をインターカットさせたわけです。

そして、この「時制のインターカット」ともいうべき独自の手法を、映画全編
に使った作品が次の「イギリスから来た男」だったわけです。


◆ 時間のコラージュ

「イギリスから来た男」のストーリーは、すごくシンプルなものです。
刑務所から出所し、自分の娘の死を知った初老の男がイギリスからやってきま
す。その男は、娘の死の真相を探るため、娘に関わりのあった人物に会いなが
ら、少しづつ娘の死の背後にある疑惑に迫っていき、そして真相を知る、とい
うような話です。ことばで説明してしまうと身も蓋もないような単純な話なの
ですが、ソダーバーグは、「現在」「過去」「未来」という「時間」の流れを
まったくバラバラにし、まるで時間を「コラージュ」していったかのようなス
トーリー展開によって、このシンプルな物語を、ミステリアスかつエキサイ
ティングに伝えていきます。高度な編集テクニックを駆使した斬新なスタイル
だといえます。


◆ 若き日の自分自身と共演する

「イギリスから来た男」は、もうひとつ斬新な手法を使っています。
主人公のテレンス・スタンプが若いころの自分を回想するシーンに、スタンプ
本人が実際30年前に出演したケン・ローチ監督の作品「夜空に星があるよう
に」(1967年)の一場面が使われていることです。はたして使用許可がおりる
かどうかはっきりしないまま撮影に入ったとのことですが、交渉がうまくまと
まり、テレンス・スタンプは若き日の自分自身と共演する、という映画史上初
の試みが実現したわけです。その作品で演じていた役は泥棒の役であり、それ
がそのまま「イギリスから来た男」の泥棒の設定につながる、という仕掛けに
なってるわけです。30年前の本人をそのまま使っているわけですから、まさに
忠実な回想シーンといえます。役者本人の若いころの写真を劇中に登場させる
手法はTVドラマでもよく使いますが、役柄まで同じ設定の過去の映像作品を回
想シーンに使う、という発想は思いつきそうながら、実は誰もやってなかった
手法だったわけです。


◆ アート性と娯楽性の振幅の広さ

ある意味、ひじょうにアート性が高く実験的だった「イギリスから来た男」を
完成されたあと、ソダーバーグは、ジュリア・ロバーツ主演の「エリン・ブロ
コビッチ」を監督します。(#日本では公開順が逆になりましたが、「イギリス
から来た男」は1999年、「エリン・ブロコビッチ」は2000年の作品。)

女優として初の2000万ドルスターとなったジュリア・ロバーツが出演している
というだけで、ある程度のヒットが約束された「エリン・ブロコビッチ」は、
「イギリスから来た男」のような時制をコントロールする変化球はほとんど使
わず、まさにストレートな直球勝負のような作品でした。

時間はあくまで直線的に進行していくし、ジュリア・ロバーツの強烈な個性に
よって、まさに「ジュリア・ロバーツの映画」になってましたが、逆に特殊な
テクニックを使わなくても、ソダーバーグの演出がいかに洗練され安定感のあ
るものであるかを実感できたような気がします。

弁護士と共に企業を告発する実話にもとづく物語なのに、法定での裁判シーン
はあっさりカットされ、それまでのプロセスや主人公の成長していく姿を丹念
に描いた作品に仕上がっています。

「イギリスから来た男」から「エリン・ブロコビッチ」への振幅は、アート性
の高い作品から娯楽性のある作品まで幅広いジャンルのものを自分なりのスタ
イルで仕上げしまうソダーバーグの映像作家として実力を知らしめる結果と
なったようです。
(#「エリン・ブロコビッチ」のビデオ、DVDは11月に発売予定。)
(#「イギリスから来た男」も、2001年以降にはビデオ化されると思います。)


◆ スティーヴン・ソダーバーグの新作情報

Steven Soderbergh
┗ http://us.imdb.com/Name?Soderbergh,+Steven
によると、ソダーバーグの新作は、

「Traffic」(2000年)
「Ocean's Eleven」(2001年)
と、2本の作品が控えています。

「トラフィック」は、マイケル・ダグラス主演の麻薬取引をテーマに、3つの
ストーリーが同時進行する群像劇。もう一本のギャング・コメディ「オーシャン
の11人の仲間」(リメイク) はジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、
ジュリア・ロバーツ、マット・デイモンなど、豪華キャスト総出演の話題作で
す。ハリウッドの大スターたちが自分のギャラをカットしてまで、この作品に
出演したがるのは、「今、メジャーで一流の映画が撮れるのはソダーバーグ
である」ということをみんな知ってるからだそうです。それだけ、業界人から
絶大の指示を受けているのが スティーヴン・ソダーバーグ という人なのです。



★ スティーヴン・ソダーバーグ 作品関連サイト
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◆ Steven Soderbergh
┗ http://us.imdb.com/Name?Soderbergh,+Steven
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◆ Photos for Steven Soderbergh
┗ http://us.imdb.com/PGallery?Soderbergh,+Steven
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◆ スティーヴン・ソダーバーグ
┗ http://www.spe.co.jp/movie/erinbrockovich/staff.html
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◆「セックスと嘘とビデオテープ」
┗ http://www.venus.dti.ne.jp/~satosi-m/mv_34001.html
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◆「アウト・オブ・サイト」
┗ http://www.sme.co.jp/Movie/dvd/9909/SUD-29955.html
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◆「エリン・ブロコビッチ」
┗ http://www.spe.co.jp/movie/erinbrockovich/
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◆「イギリスから来た男」
┣ http://www.limey-themovie.com/http://www.pioneer-ldc.co.jp/movie/limey/
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『CREATORS INTERVIEW』
  WEB制作に関わるクリエイターの方々へのインタビュー
   「Kentaro MODEKI」 http://www.espacio.com/modeki/ 
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◆「CREATORS INTERVIEW #011〜Kentaro MODEKI」

第11回目のゲストは「DREAMWEAVER3自由自在」の著者でもあり、「ホームペー
ジのコンセプトワーク」などのサイトでおなじみの 茂出木謙太郎さんです。
茂出木さんは、WEB制作のディレクターとして、長野オリンピック、
KONISHIKI'S (小錦)、IBM関連サイトなど、さまざまなジャンルのWEBサイト
構築に参加してこられました。
現在は「GREY WORLDWIDE」のアートディレクターとして、多忙な日々を過ご
されています。また、10月に開催された「Macromedia User Conference 2000」
でも、Dreamweaverを利用した「メンテナンス性を向上させる企業サイト構築
方法」のセッションを担当されるなど、幅広い分野で活躍されています。

茂出木さんとは、4年くらい前、あるホ−ムペ−ジ制作関連のメーリングリスト
のオフ会で出会い、その後お仕事をごいっしょさせていただいたり、個人的に
もお付き合いさせていただいています。

今回は、ディレクターとして経験豊富な茂出木さんに、WEBサイト構築や
コンセプトワークなどに関していろいろおうかがいしました。


#以下、[gaucho] はわたくし、[modeki] は茂出木さんのコメントです。
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[gaucho]
実は、UCON2000のとき、時間の関係で茂出木さんのセッションは参加できなか
ったのですが、そのときの「メンテナンス性を向上させる企業サイト構築方法」
のセッションの概要を、チラッとだけご紹介いただけませんか。

[modeki]
Dreamweaverを使用している人は多いと思うのですが、その中の大半が、
機能を充分に知らない、または使っていないのではないかと思います。
Dreamweaverの機能で言うと、「テンプレート」を中心に紹介したのですが、
セッションの内容は、プロジェクト発生時の体制作りのところから、予算管理、
教育方法など、ソフトウェアの説明は全体の1/3くらいに圧縮してサイト作成
の大枠の流れについてお話させていただきました。

「高メンテナンス性を持つ企業サイト」構築には、あらかじめメンテナンスを
意識した制作をすること。わかりやすい構成、わかりやすいガイド、そして
かならず作成に使用したソフトウェア(Dreamweaverで作成したらDreamweaver)
で更新すること、が重要なんです。
そうすることで、製作者がかかわらなくても、同じ出来上がりを維持しながら
更新作業ができます。

上記のような要望の発生する業界の現状や、問題についてもお話してみたので、
実際に業務で制作や、運営管理に携わっている方にはそれなりに参考にしてい
ただける内容だったのではないかと思っています。

[gaucho]
確かに、Dreamweaverの「テンプレート」機能を上手に使えば、大量のページ
の一括修正とか、デザイン変更とかも可能なわけで、そのフォーマットを
いかに効率良く作るかが、結構ポイントになってくるかな、と思います。

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[gaucho]
茂出木さんは早い時期から、WEB制作における「コンセプトワーク」について
提唱されておられましたが、「コンセプトワーク」において特に重要な点が
あればお聞かせいただけますか。

[modeki]
「コンセプト」というとなんだか良くわからないかもしれませんが、
「根底にある考え」をどう具体的に纏め上げて、「表現」や「コンテンツ」
に落とし込む方法について考えていこうということです。
そうすると、一番重要なのは「着地点」なのではないかと思っています。
つまり、サイトを公開、運営して、そのオーナーが「どうなれば成功か?」
ということがはっきりしていればいるほど、そのサイトは作りやすいですし、
目標も立てやすいと思います。
受注時や、企画会議の段階では気づかずにいて、後で整理してみると、
この着地点が沢山あったり、実態が見えなかったりして苦労している
制作者や、Webmasterが意外と多いのではないかと思っています。

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[gaucho]
特に最近、WEBサイトにおける「ユーザビリティー」の重要性がよく話題になり
ますが、「ユーザビリティー」について少しコメントいただけますでしょうか。

[modeki]
幸い、注目度が高まっているので、現在著名な書籍の翻訳が出ていますので、
僕がユーザビリティーとは何かということについて語る必要は無いでしょう。
もっとも、「使いやすさ」ということ、「ひとの認知力」についてもっと
勉強されるべきだなとは思います。それとともに、ユーザビリティーの評価
という面での勉強もまだ遅れている。これは、開発者の問題ではなくて、
発注者側の問題意識の低さの現れだと思います。
もっとも、その発注者を教育していくという側面もわれわれディレクターの
仕事でもあると思います。

[gaucho]
そうですね。もっと「ユーザーの立場」を考慮していけば、より使いやすい
サイトになっていくと思うのですが、まだまだ表面的な「見栄え」の部分に
こだわられる発注者の方もあるので、個人的にはそのあたりのバランスが大
切なような気がしますね。

一応、参考のため、「ユーザビリティー」に関する書籍をいくつかご紹介
しておきます。

「ウェブ・ユーザビリティー〜顧客を逃がさないサイトづくりの秘訣」
 (ヤコブ・ニールセン著/篠原稔和監修/MdN/インプレス/\2,800+税)
    [ http://www.sociomedia.com/about/ref/ref_53.html ]

「Webサイト・ユーザビリティー入門」
 (J.M.スプール他著/篠原稔和監訳/トッパン/\2,000+税)
    [ http://www.sociomedia.com/about/ref/ref_52.html ]

「ユーザビリティエンジニアリング原論」
  〜ユーザーのためのインターフェイスデザイン〜
 (ヤコブ・ニールセン 著/篠原稔和 監訳/トッパン/\3,500+税)
    [ http://www.sociomedia.com/about/ref/ref_12.html ]

あと、Sociomediaさんのサイトにも、雑誌の関連記事がリンクされています。
┗ http://www.sociomedia.com/about/ref.html

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[gaucho]
今後益々、WEBサイト構築における「ディレクター」の役割が重要になってく
ると思いますが、「ディレクター」として常に頭に置いておかないといけない
大切なことがあるとしたら、どんなことだと思われますか。

[modeki]
前述の「着地点」にたどり着くための方法と手段を、「具体的に描けること」
だと思います。そうすると、スタッフィングや、予算どり、クライアントとの
折衝など、交渉事に入るときに説得力が出ますし、スタッフにも目標を持たせ
やすくなります。

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[gaucho]
本日は貴重なお話ありがとうございました。

[modeki]
いえ、僕自身毎日が勉強の繰り返しですので、立場としてはこのメール
マガジンを読まれている人と何ら変わりが無いのです。
ですので、現場の一人の発言だと思っていただければと思います。
そういった側面で、何か皆さんのお役に立てれば幸いです。
ありがとうございました。

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★ Kentaro MODEKI 関連サイト
┣「ホームページのコンセプトワーク」 http://www.espacio.com/modeki/
┣「FAN SITE:COMSBEE」 http://www.comsbee.com/
┗「DREAMWEAVER3自由自在」 
    http://www.ohmsha.co.jp/data/books/contents/4-274-06377-1.htm
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『GREAT WEB CREATORS』
  海外で注目されているWEB制作会社の紹介
   「deepend」 http://www.deepend.co.uk/
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今回は、電気掃除機メーカーとして有名なフーバー社の英国サイト「HOOVER」
など数多くのハイセンスなWEBサイトを手掛けているイギリスの制作会社
「deepend」をご紹介します。

「deepend」の手掛けたサイトは、ひじょうに洗練されたデザインで、尚かつ
機能的で使いやすいインターフェイスを実現しています。
1画面におさめる情報量が適度であったり、余白のバランスが絶妙であったり、
美しい色使いなど、さまざまな面で学ぶべきところがあると思います。

実は「deepend」に関しては、今年の7月ごろ、あるメーリングリストで
スタジオクルー[ http://studiocrew.com/ ]の松崎さんに教えてもらったの
ですが、「deepend」の制作サイトがどれもよくできており、個人的には、
かなり気にいりました。「デザインセンス」って、こういうことなのかな?
と感じました。あと、多くのサイトがHTML版とFlash版の両方が用意され、
ユーザーが選択できるよう配慮されています。
以下、主な制作サイトをリストアップしておきます。

★「deepend」制作サイト
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◆ Designmuseum
┗ http://www.designmuseum.org/
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◆ Viaduct
┗ http://www.viaduct.co.uk/
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◆ RAF Careers 
┗ http://www.rafcareers.com/
----------------------------------------------------------------------
◆ Pictor
┗ http://www.pictor.com/
----------------------------------------------------------------------
◆ Cartoon Network 
┗ http://www.cartoon-network.co.uk/
----------------------------------------------------------------------
◆ Rapido
┗ http://www.rapido.co.uk/
----------------------------------------------------------------------
◆ Tango
┗ http://www.tango.co.uk/
----------------------------------------------------------------------
◆ Lux Centre 
┗ http://www.lux.org.uk/
----------------------------------------------------------------------
◆ BBC Digital 
┗ http://www.bbc.co.uk/digital/
----------------------------------------------------------------------
◆ Motivation
┗ http://www.motivation.org.uk/
----------------------------------------------------------------------
◆ New VW Beetle 
┗ http://www.deepend.co.uk/newbeetle/
----------------------------------------------------------------------
◆ HOOVER
┣ http://www.deepend.co.uk/deepdocs/hoover2640.htmlhttp://www.hoover.co.uk/
----------------------------------------------------------------------
◆ deepend / Web Design 
┗ http://www.deepend.co.uk/deepdocs/web-design.html
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『編集後記』
 「マルコヴィッチの穴」
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今年3月、[GAUZINE:015] の「気になるシネマ」でもご紹介した
スパイク・ジョーンズ監督の「Being John Malkovich」こと

◆「マルコヴィッチの穴」
 ┗ http://www.mal-ana.com/

ですが、先日11/3にようやく観ることができました。
実は上映予定だった映画館が、10月初めの地震で被害を受け、1ケ月ほど修復
工事のため閉館しておりずっと観れないままだったんですが、工事完了した
初日に1日だけ特別上映され、ようやく観れました。

感想としては、「とっても奇妙なんだけど、想像以上に哲学的な傑作」でした。
監督のスパイク・ジョーンズも、もちろんスゴイんですけど、チャーリー・
カウフマンのとんでもない脚本あってこその作品かな、という感じもします。
いずれにしても、「21世紀の映像表現」のひとつのスタイルを提示した記念
すべき作品であることは、まちがいないでしょう。

次回、今年最後の発行は、12月13日(水)の予定です。
最後までご覧になっていただき、誠にありがとうございました。

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 編 集    尾崎 英明  [ mailto:gaucho@hal.ne.jp ]
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