GAUZINE




================================================ No.016 2000/04/12 ===

  W E B  D E S I G N E R S  M A G A Z I N E  G A U Z I N E

     [BACK NUMBER]  http://www.gaucho.com/gauzine/back/

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                        配信部数:5,583部
『GAUZINE』 No.016 のラインナップ
 ┃
 ┣『映像作家研究ファイル』「クリストファー・ドイル」
 ┣『CREATORS INTERVIEW』「nori ito」
 ┗『BOOKMARKS』「WEBデザイン」お勉強サイト集

 
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『映像作家研究ファイル』
  WEB制作者のための映像制作入門/鑑賞編 vol.4
  「カメラワークと色彩感覚〜クリストファー・ドイル」 
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『映像作家研究ファイル』は、WEB制作において今後増えていくことが予想され
る Flashムービーやストリーミングビデオなどの「動画・映像コンテンツ制作」
のヒントになるものを模索・研究していこうという主旨の企画です。


■ アジアを代表するカメラマン・撮影監督〜クリストファー・ドイル

今回は「恋する惑星」「天使の涙」などの撮影監督として知られるクリスト
ファー・ドイルをご紹介します。

「恋する惑星」以降、その斬新の撮影スタイルで世界の映像クリエイターたち
に影響を与えたクリストファー・ドイルですが、映画以外でも写真、CM監督、
俳優(「ラブソング」「アンドロメディア」)など幅広い分野で活躍していま
す。昨年は、初監督作品「孔雀/KUJAKU」を公開。またハリウッドに招かれ
「サイコ」のリメイク版の撮影も担当してます。

クリストファー・ドイルは、1952年、シドニー生まれのオーストラリア人で、
世界各地を放浪したのち、台湾に落ち着き映画の仕事をはじめる。1983年、
エドワード・ヤン監督の「海辺の一日」で撮影監督デビュー。「杜可風」と
いう中国名もあり、アジアの心を持つ白人というちょっとおもしろいスタン
スで活動しています。

これまでドイルが撮影を担当した主な作品は

「海辺の一日」(1983年)
「欲望の翼」(1990年)
「楽園の瑕」(1994年)
「恋する惑星」(1994年)
「天使の涙」(1995年)
「花の影」(1996年)
「ブエノスアイレス」(1997年)
「初恋」(1997年)
「モーテルカクタス」(1997年)
「タイフーン・シェルター」(1997年)
「孔雀/KUJAKU」(1998年)
「サイコ」(1998年)

と、アジア映画が多いですが、なんといってもウォン・カーウァイ監督とのコ
ラボレーション作品に最もドイル・テイストがでているような気がします。

わたしが初めて観たドイルの作品は「欲望の翼」(1990年)だったのですが、
まだその当時(1992年ごろ)はウォン・カーウァイ監督が一部の映画ファンの
間で秘かに注目されはじめたころで、まだクリストファー・ドイルという名前
さえ知リませんでした。しかし「欲望の翼」の何ともいえない色彩感覚やカメ
ラの動きは斬新で衝撃的でした。

その後、タランティーノも絶賛しプロデュースした「恋する惑星」(1994年)
が公開され、カーウァイ人気が高まるとともに、その撮影監督であるクリスト
ファー・ドイルも一躍注目を集めるようになりました。何年か前には、NHKで
クリストファー・ドイルのドキュメンタリー番組も放送されていたのでご覧に
なった方もあるかと思います。今、アジア映画界で最も有名な撮影監督であり
カメラマン、といえるでしょう。


■ 躍動感あふれるカメラワークと広角レンズ

クリストファー・ドイルの映像の特徴として、独特の「カメラワーク」があり
ます。これは、ドイルの手持ちカメラを使った撮影スタイルによるところが大
きいと思いますが、役者の動きに合わせて自由自在にカメラが動き回り、強烈
な「躍動感」や「スピード感」を感じさせます。特に「恋する惑星」以降の作
品はそれが顕著になり、「楽園の瑕」など画面の動きが速すぎて、何が起こっ
ているのかよくわからない決闘シーンもあったりします。ちょっとやりすぎで
は、という意見もありますが、それもまた新しい映像スタイルの探求というこ
とで冒険、実験をしているのだと思います。

そういった実験的な撮影スタイルを可能にしているのは、ウォン・カーウァイ
監督の演出手法にも関係しています。カーウァイ監督の映画作りは、事前の準
備をあまりせず、おおまかな脚本をもとに、現場でどんどんストーリーをかえ
ていったり、その場でストーリーをつくっていったりという、アドリブ的な現
場主義みたいなところがあるらしく、役者もスタッフもその場その場ではじめ
て指示されるというわりとアバウトな方法で進めていかれるとのこと。

ですから、役者もあらかじめ役作りができないため、その場その場で演ずるこ
とにより、型にはまらない自然な演技が引き出されているのではないかと思い
ます。ですから、そんな渾沌とした現場の中で役者の微妙な動作や表情をどう
とらえるかは、撮影監督のクリストファー・ドイルの腕にかかっているとも思
われ、こうした映画作りがあの独特の映像を生み出す要因のひとつになってい
るのでしょう。

また、「広角レンズ」を使ったショットも大きな特徴のひとつになっています。
「天使の涙」における役者の顔が歪むほどのクローズアップショットは、広角
レンズを役者ギリギリまで接近させ撮影することにより、遠近感のズレた独特
の映像を映しだしました。近年では、TVドラマ、CM、PVなどあらゆるメディア
でこの広角レンズ映像が頻繁に使われるようになっています。


■ 独特の色彩感覚

ドイルの映像のもうひとつの特徴として独特の「色彩感覚」があります。
映像における色彩は、照明や美術、また編集段階においてもいろいろな加工が
施され創り出されていくものなのでしょうが、撮影段階においてどういう色調
を映しだすかは、やはりカメラマンの色彩感覚が大きな比重をしめているよう
な気がします。

ドイルのコメントによると、香港はどちらかといえば気候が単調で太陽光に特
色がないため、光よりもむしろ、テクスチャーとか色のコントラスト、色の彩
度とか色調を探求する方法をとっているとのこと。また現像段階においても、
その雰囲気を豊かにするためいろいろ工夫しているようです。

また色については、こうもコメントしています。
色とは、あらゆる意味で世の中を反映するものです。色は本質的に光が反射し
てはじめて見えるものです。光なしでは色は存在しません。色はまた、人間の
個人的で主観的な経験を反映します。

こうしたドイルの色に対するこだわりが、多面的に変化するあの豊かな色彩世
界を創り上げているのだと思います。色が、人間の心情を雄弁に語っているひ
とつ例として、「孔雀/KUJAKU」の中で浅野忠信がいつも居心地よさそうにゴ
ロゴロしているブルーのソファーがあります。「ブルー」という色が混乱した
主人公の心を癒すシンボルとして使われ、印象的な映像として観るものの記憶
に残ります。豊かな色彩感覚が、その状況や雰囲気を強調した映像となり、観
るものにさまざまなものを感じさせていくのだと思います。


■ クリストファー・ドイルの主な作品紹介

ドイルの映像について、ことばでいくら説明してもなかなか伝わるものではな
いと思います。やはり実際の映像をご覧になるのが一番の近道かと思います。

なので、以下ドイルが撮影を担当した作品と紹介サイトのURLをリストアップし
ておきます。わたしの知っている限りでは、
「海辺の一日」「wkw/tk/1996@7'55''hk.net」「モーテルカクタス」以外は、
多分ビデオ化されているはずなので、ビデオ屋さんでに行けば、今やメジャー
ともなった「単館ロードショー」系作品コーナーのあたりに置いてあるかと思
います。もしまだドイルの映像をご覧になったことがない方がいらしたら、入
門編ということで「恋する惑星」あたりから鑑賞されればいいかと思います。
ストーリーもわりとわかりやすいですし、この作品でフェイ・ウォンのファン
になった方もたくさんおられることでしょう。映像的な面では、前半の話のほ
うが斬新な視覚効果や音楽を使ったりしていて個人的には好きです。

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◆「海辺の一日」(1983年/台湾/エドワード・ヤン監督)
┗ http://www.gaucho.com/cinema/essay/1999/0430.html

撮影監督デビュー作なので、まだトリッキーな手法は使ってませんが、丁寧で
美しい映像を映しだしています。以前、WOWOWで放送されましたが、多分ビデオ
にはなっていなはず。なかなか観れない隠れた幻の名作。
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◆「欲望の翼」(1990年/香港/ウォン・カーウァイ監督)
┗ http://www.prenomh.com/buenos/yoku.html
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◆「楽園の瑕」(1994年/香港/ウォン・カーウァイ監督)
┗ http://www.netlaputa.ne.jp/~abmi/asianbutterfly/hkg/best50/ash/ash.html
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◆「恋する惑星」(1994年/香港/ウォン・カーウァイ監督)
┗ http://www.prenomh.com/buenos/love.html
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◆「天使の涙」(1995年/香港/ウォン・カーウァイ監督)
┗ http://www.prenomh.com/angel/cover.html
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◆「花の影」(1996年/香港/チェン・カイコー監督)
┗ http://www.asmik-ace.co.jp/Video/HanaNoKage/

まさに「流麗なカメラワーク」ということばがぴったりの美しい映像。
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◆「wkw/tk/1996@7'55''hk.net」(1996年/香港/ウォン・カーウァイ監督)
┗ http://www.cmp-lab.or.jp/MFF/97ffm/movei-15.html
  ※「天使の涙」のLDにCF版が5パターン収録されているらしい。
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◆「ブエノスアイレス」(1997年/香港/ウォン・カーウァイ監督)
┗ http://www.prenomh.com/buenos/index.html
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◆「初恋」(1997年/香港/エリック・コット監督)
┗ http://www.sankei.co.jp/databox/paper/9810/01/mov/review/98/firstlove_theletter/
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◆「モーテルカクタス」(1997年/韓国/パク・キョン監督)
┗ http://www.yomiuri.co.jp/life/cinema/titles/motel.htm

 ※「モーテルカクタス」ビジュアル写真集
  購入しました。まさに一場面一場面が「絵」になっているドイルの映像の
  完成度の高さを再認識させてくれます。
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◆「タイフーン・シェルター」(1997年/日本/塚本修史監督/TV)
┗ http://village.infoweb.ne.jp/~fwid3488/ta.htm

TVドラマとして放送された作品。浅野忠信、緒川たまき主演。ビデオあり。
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◆「孔雀/KUJAKU」(1998年/日本=香港/クリストファー・ドイル監督)
┗ http://www.spice.or.jp/~cineaste/l/1046.htm

映画としてのプロットを排したドイルの個人的「映像詩」という感じ。
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◆「サイコ」(1998年/アメリカ/ガス・ヴァン・サント監督)
┗ http://www.php.co.jp/video/video/psycho.html

ヒッチコックのオリジナルを忠実に再現したカラー版「サイコ」。
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あと、
┗ http://us.imdb.com/Name?Doyle,+Christopher+(II)

によると、まだ日本では公開されていない新作もいくつかあるようです。
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◆「Liberty Heights」(1999年/アメリカ/バリー・レビンソン監督)
┗ http://us.imdb.com/Title?0165859
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◆「Beijing Summer」(2000年/香港/ウォン・カーウァイ監督)
┗ http://us.imdb.com/Title?0118694
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あと、手元にくわしい資料がないのではっきりわかりませんが、
木村拓哉主演/ウォン・カーウァイ監督の新作「2046」(2000年/香港)
┗ http://us.imdb.com/Title?0212712
でも、多分、ドイルが撮影を担当しているのではないかなと推測しています。

ということでますます大活躍のクリストファー・ドイルでした。

 
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『CREATORS INTERVIEW』
  WEB制作に関わるクリエイターの方々へのインタビュー
   「nori ito」 http://www.3oclock.com/
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◆「CREATORS INTERVIEW #004〜nori ito」

第4回目のゲストは、Director、Flashのオーサリングから、Director本の執
筆、そして数々の「Web Photo」でもおなじみの「伊藤のりゆき」さんをご紹
介します。本当は「noriyuki ito」さん なのですが、メールの署名も
「nori ito」さんなので、以下「のりさん」と呼ばせていただきます。

わたしがはじめてのりさんの存在を知ったのは、Director本で知られる大重美
幸さんのメーリングリスト$4でひじょうによく発言される「nori ito」さんで
した。その後、Flashのメーリングリストにも登場され、この「nori ito」さん
とはあちこちのMLでよく会うな〜と思っていました。その後、わたしが仕事で
東京にでかけていたとき、なぜかわたしが上京している情報を伊藤さんがどこ
からともなく聞かれ、一度お会いませんか、とメールをもらったのがきっかけ
でした。そのときのメールに「24時間連絡可能です」とか書いてあったので、
「ホントだなー」と思い、夜中の3時ごろに電話しました。そうすると約束ど
うりしっかり本人がでられ、翌日、渋谷で会うことにしました。その後もわた
しが東京にでかけたときには、いつもオフ会の幹事とかをしてもらったりして
お世話になっています。年齢的には、わたしとちょうどひとまわり違う同じ戌
年なのですが、結構気が合うみたいです。

昨年11月には
「DIRECTOR7 テクニカルノート」(秀和システム)
 ┗ http://www.3oclock.com/D7book/
を執筆、出版され、オーサリングからテクニカル・ライティングまで幅広く活
躍されてます。今回は、そんな伊藤のりさんにいろいろとお話を聞かせていた
だきました。

#以下、[gaucho] はわたくし、[nori] は伊藤のりさんのコメントです。
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[gaucho]
3oclock.comというドメインの由来は、のりさんが「3時のおやつ」が大好きだ
から、とお聞きしましたが本当ですか。

[nori]
はい本当です。(笑)
けっこう単純そうで、こだわっているンですよ。この話は。
ドメインを取ろうと思ったのは、3年前くらいです。ちょうど、フリーになろ
うとしているときでした。

仕事をしていく上で、メールアドレスって重要ですよね。特にフリーならなお
さらです。そこで、メールアドレスを固定にするために、ドメインを取ろう!
と思いました。

ドメインの条件は、
1)私のイメージが連想できるもの
2)誰もが覚えやすい知っている単語、タイプしやすい短さ
3)日本でも海外でも通用する

という条件をくぐりぬけてきたのが「3oclock」だったのです。

笑いを取るために、1)の条件しか話しませんが、ドメインを取るときには
結構考えます。おかげで、私は半永久に使えるメールアドレスを取得して、
仕事に燃えていられるわけです。

noriというのは、昔からのニックネームだったので、そのまま使いました。
すきなユーザ名が持てるというのも、独自ドメインの良いところですね。

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[gaucho]
のりさんの撮影したオフ会の写真をはじめ、数々の「Web Photo」を見させても
らい、いつも楽しませてもらっているのですが、写真を撮ることのおもしろさ
はどんなところにありますか。また、気をつけてることがあれば教えて下さい。

[nori]
デジカメは、普通のカメラよりも、より自然に撮れる道具だと思います。
私が撮るときはレンズを意識させないように、さりげなく撮る事が多いです。
デジカメだと液晶で確認できますから。
たぶん、カメラ好きの人とか、プロはそういう撮りかたができるのかも
しれませんが、普通の人でもできるという点が素晴らしいですね。

また、宴会の写真が多いですが、なぜか、その時の雰囲気がレンズを通して伝
わってきます。これは不思議だと思うんですが、ともかく伝わってきて、それ
が保存されているから、いつでも、また同じような雰囲気を味わったり、その
ときの気分を思い出したりできます。そこが、楽しいと思います。

基本的に、写真を見て、ただ単に楽しくなってもらえれば、それで良いかと
思ってます。気をつけていることは、やはり、ダメなカットは、同情せずに捨
てることでしょうか。

写真をWEBで公開するときは、プライバシーにも気をつけています。
レンズを向けた時点で、拒否されなければ、被写体としての許可はいただいた
と解釈していますが、撮った人には、WEBで公開していることをお知らせして
います。さすがに、自分の写真が一人歩きしていたら誰でも嫌でしょうから。

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[gaucho]
クリストファー・ドイルの写真とか、結構お好きだと聞いたのですが、ドイル
の写真や映像の魅力はどんなところにあると思いますか。

[nori]
あの色だと思います。
私は、彼の撮る映像の色あいに引かれます。透明感みたいなものが全体にあっ
て、そこがすきです。もう、それだけなのです。意味を見出すことはできません。
「はまる」という感覚です。

最初にクリストファー・ドイルを知ったのは、ウォン・カーウァイ監督の
「重慶森林(恋する惑星)」でした。私は、「映画を撮る行為」にあこがれて
いて、ウォン・カーウァイ監督が、三脚を使わないで撮る事に興味を持ちまし
た。理由は簡単で「香港でこんな映画を撮っていることがバレたら、捕まって
しまうから。いつでも逃げられるようにゲリラ撮影しかしないため」だからだ
そうで、その話を聞いて笑いました。

実は、私も、大学の時期に映画部にいて、三脚を立てて撮ることが重要だとは
考えなかったのです。理由は「面倒だから」だったんですが、理由はまったく
違っても、三脚なしでも映画は撮れると感じたウォン・カーウァイ監督に私は
親近感を持ちました。そして、その監督に「彼は私の目だ」と言わしめるク
リストファー・ドイルにも興味をもったというところです。

クリストファー・ドイルとウォン・カーウァイは、私の中ではひとつの存在
として「はまって」います。

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[gaucho]
Flashが登場するまでは、Directorのオーサリングのお仕事がメインだったと
思うのですが、ここの2〜3年の間でFlashのオーサリングがずいぶん増えたと
思います。最近は比率的にどんな感じになってきてますか。

[nori]
Flashが7割、Directorが3割といったところでしょうか。
私もFlashにこれだけ助けられるとは思っていませんでした。Flash MLに顔を
出したばかりのころは、趣味程度にしか考えていませんでしたし。

私の場合、両方できるということで、そのメリットが大きいです。
大抵のクライアントは、目的を提示して、仕事を依頼してきます。
その段階で「それならDirectorでしましょう。それなら、Flashでできますよ。」
という形で、結果的にどちらかを選択することになります。
クライアントから、指定されるよりは、こちらから選択をしています。
ただ、Directorはできることが多い分、制約も大きいので、自然とFlashが多
くなります。

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[gaucho]
Flash4になって、かなりスクリプトが充実し、いろいろなコントロールができ
るようになったと思うのですが、Flashの可能性について、オーサリングエンジ
ニアの立場からご意見いただけますでしょうか。

[nori]
Flash4のスクリプトは、まだまだ発展過程だとは思います。
しかし、それに対して不満を持っているわけではありません。むしろ逆です。

スクリプトは万能薬ではなく、スパイスだと思います。ベースは、「トゥィー
ン」や「ムービークリップ」でしょう。スクリプトだけで、どうにかなるもの
ではないので、Flashの場合は、その混合の割合が重要だと思います。

これから、より複雑なスクリプト機能へと発展していくよりは、より豊かな表
現力を増していって欲しいと思います。

私は、Flash3の時の方が、より多くのユーザが制作行為を楽しめたのではない
かと思うと、Flash4が必ずしもユーザにとって成功といえないのではないかと
感じざるを得ません。
一方で、仕事をする人間としては、FLash4はなくてはならないツールなのです
が、Flashユーザという立場では、無条件にバンザイとはいかないです。

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[gaucho]
何年か前に、本当はQuickTimeが一番好きだ、と聞いたことがありますが、今
でもそうですか。

[nori]
実は、そうなんです。映像が好きで、Premiereをさわり、Directorをさわり、
Flashをさわり・・・となって、いつのまにか、映像を作れなくなってしまい
ました。いまでも昔のQuickTime作品を見たりします。

映画やビデオ、TVさえも見ることがままならないですが、映像が好きです。
なので、いつかまた、映像作品を作りたいと思っています。

今年はNTに、DVキャプチャカードとAfterEffectsをインストールする計画です。
そして、STUDIO MAXでCGを作成し・・・と夢は膨らみます。

いつか、1本だけでも映画を撮りたいですね。

[gaucho]
いいですね映画。今の時代、もうデスクトップムービーも夢ではない話なので、
実現すればいいですね。わたしも何年か前に友人といっしょに脚本書いて、セ
リフだけのラジオドラマみたいなものつくったことあります。
「輪廻の海」というタイトルで輪廻転生をテーマにしたホラーものです。
8mmビデオで映像も少し撮ってたのですが、未完成のまま終わってるので、い
つかは完成させたいですね。

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[gaucho]
動画や映像、ゲームなどを制作する上で大切にしていることがあれば教えて
下さい。

[nori]
制作するときには「他人が見てどう思うか?」を常に考えなくてはいけないと
思っています。「思い込み、ひとりよがり」が一番良くないことですよね。

そして、他人の意見は素直に聞きたいとも思っています。
その上で、自分の主張をするのが、私のモットーです。

私が特に気をつけているのは、インターフェースの部分です。
インターフェースには、興味があって、ずっと考えてきました。
今使っている携帯D502iのインターフェースは最悪だ(携帯では良い方らしい
ですが)とか、なんで、ここにボタンがあるのか?とか、常にインターフェース
に対する疑問を持ちながら、生活しています。

おそらく、オーサリングエンジニアという職業が、その思いを加熱させるのだ
と思います。

一冊おすすめの書籍をご紹介しておきましょう。
オーサリングエンジニアやプログラマなら、絶対共感できる書籍です。
「コンピュータはむずかしすぎて使えない!」
アラン・クーパー著、翔泳社刊 [ISBN4-88135-826-X]

これは、アラン・クーパーという世界一のエンジニアがインターフェースに
ついて書いています。
読み物ですが、非常に納得できるし、これからどうすれば、良い
インターフェースが目指せるのかのヒントを得ることもできます。
ひそかにデザイナーにも、おすすめの1冊です。

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[gaucho]
今日は貴重なお話を聞かせていただき誠にありがとうございました。

[nori]
どうも、ありがとうございました。gauchoさん、メルマガ、頑張ってください
ませ。
最後に、「Director7 テクニカルノート」という Directorの書籍を昨年執筆し
ました。おかげで、好評発売中です。Directorで困った時にはとりあえず見て、
必要な項目があれば、買ってください(笑)
http://www.3oclock.com/D7book/

また、リクエストがあれば私までメールをください。
いつか書籍に反映できればと思っています。

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★ nori ito 関連サイト
┣「3OCLOCK !」 http://www.3oclock.com/ 
┣「TOGORU Comapny」 http://www.togoru.com/
┣「DIRECTOR7 テクニカルノート」 http://www.3oclock.com/D7book/
┣「らぶらぶFlash3」 http://www.youchan.com/love2book/ 
┗「はまだ荘」 http://www.hamadaso.ne.jp/
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『BOOKMARKS』
 「WEBデザイン」お勉強サイト集
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◆ 「WEBデザイン」お勉強サイト集

4月といえば、入社、入学など、なにかと新たなスタートを迎える時期です。
ということで、『GAUZINE』も再度基本にもどって「WEBデザイン」に関する定
番的サイトやお勉強サイト、メーリングリストなどを再チェックしてみること
にしました。とりあえず、どこにどんな情報があるかだけでも把握しておけば、
いざというときにお役に立つかと思います。

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★ Hotwired : Web Monky
┗ http://www.hotwired.co.jp/webmonkey/
 ホットワイヤードが提供するWEB制作全般の実践的解説サイト
 Business、Web Design、HTML、Dynamic HTML、Stylesheet 、
 Graphics and Font、Browser、Java、JavaScript、Perl、Backendなど
----------------------------------------------------------------------
★ MdN : Web Design
┗ http://www.mdn.co.jp/Wdesign/
 「MdN」が提供するWEBデザイン・セミナー集
----------------------------------------------------------------------
 ◆ Professional Web Design
 ┗ http://www.mdn.co.jp/Wdesign/Pwd/
----------------------------------------------------------------------
 ◆ Web Design Tutorial
 ┗ http://www.mdn.co.jp/Wdesign/Wdt/
----------------------------------------------------------------------
 ◆ ウェブデザイン自由自在
 ┗ http://www.mdn.co.jp/Wdesign/WDJJ/
----------------------------------------------------------------------
 ◆ Flash Design Factory
 ┗ http://www.mdn.co.jp/Wdesign/FDF/
----------------------------------------------------------------------
 ◆ JavaScript入門
 ┗ http://www.mdn.co.jp/Wdesign/IJ/
----------------------------------------------------------------------
★ Bulder-X : Bulder's Reference 
┗ http://builder-x.imgsrc.co.jp/
 WEB制作現場で有用な厳選リンク集「Bulder's Reference」
 System/Infrastructure、Web Technology、Visual Interface Design、
 Marketing & E-commerceなど
----------------------------------------------------------------------
★ Flash Mailling List
┗ http://www.flash-jp.com/ml/
 Macromedia Flash に関するメーリングリスト
----------------------------------------------------------------------
★ Dreameweaver Mailing List
┗ http://www.hamadaso.ne.jp/dwml/
 Macromedia Dreamweaver に関するメーリングリスト
----------------------------------------------------------------------
★ GoLive Mailing List
┗ http://qube.tandemsite.co.jp/groups/faug/PAGES/ML/ml_golive.html
 Adobe GoLive に関するメーリングリスト
----------------------------------------------------------------------
★ ZSPC:Web Design BBS
┗ http://www.phoenix-c.or.jp/~zspc/cgi-bin/wwwlng.cgi
 Webデザイナー向け掲示板、Webページ作成に関する質問・情報交換BBS
----------------------------------------------------------------------
★ とほほのWWW入門
┗ http://wakusei.cplaza.ne.jp/twn/www.htm 
 ホームページ作成関連総合サイト、厳選リンク集、ラウンジなど
----------------------------------------------------------------------


次回発行は、5月10日(水)の予定です。
最後までご覧になっていただき、誠にありがとうございました。

====== WEB DESIGNERS MAGAZINE 『GAUZINE』 ==========================
 発 行    G A U C H O  [ http://www.gaucho.com/ ]
 編 集    尾崎 英明  [ mailto:gaucho@hal.ne.jp ]
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