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================================================ No.013 2000/01/12 ===
W E B D E S I G N E R S M A G A Z I N E G A U Z I N E
[BACK NUMBER] http://www.gaucho.com/gauzine/back/
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配信部数:5,207部
『GAUZINE』 No.013 のラインナップ
┃
┣『2000年のごあいさつ』「新企画のご案内」
┣『映像作家研究ファイル』「カイル・クーパー」
┣『CREATORS INTERVIEW』「A.e.Suck」
┗『BOOKMARKS』「WEB制作者向けのメールマガジン」
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『2000年のごあいさつ』
GAUZINE 新企画のご案内
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■ GAUZINE〜2000年のごあいさつ
読者の皆さま、GAUZINE 編集長の ガウチョ 尾崎です。
本年もよろしくお願い致します。
さて、昨年7月からスタートした『WEB DESIGNERS MAGAZINE GAUZINE』ですが、
月2回のペースで12回発行してきました。最初は、ちょっとした思いつきでス
タートしたものの、予想以上に多くの方にご購読いただき、ややビビリつつも
何とか継続してきました。しかし、仕事のほうも忙しくなり、2000年からは
月1回の発行とさせていただきます。どうかご了承下さい。
発行は、毎月第2水曜日を予定しております。
WEB制作の領域も広範囲になり、すべての分野をひとりでカバーすることが困
難になるにつれ、分業化が進んできています。プランニングから、デザイン、
プログラミング、プロモーションなど、それぞれの分野の専門家が何人かで
共同作業を行なうケースも増えてきているようです。WEB制作者を志望される
方も、自分がどの分野に進みたいかによって、必要とする情報や学ぶべき分野
も、かわってくるかと思います。そういう意味で2000年の『GAUZINE』も少し
方向性をしぼっていこうかと思っています。
■ 新企画のご案内
GIFアニメーションからスタートしたWEB上の動画制作技術は、Flashの急速な
普及、ストリーミングビデオの一般化などにより、ますます必須の技術になり
つつあります。映像制作の世界から、WEBデザインに入ってこられた方は別に
しても、グラフィックデザイナーからWEBデザインの分野に入ってこられた方々
にとっては、「時間軸」をもった「アニメーション」や「ムービー」などの
「動画の世界」は全く未知の世界であると同時に、とてもエキサイティングな
世界であることを実感されているのではないかと思います。GIFアニメーショ
ンバナーの制作ひとつをとっても、そこには最もシンプルな形での「映像制作」
が存在しているように思えます。
わたし自身も「アニメーション」や「ムービー」の世界には以前から興味があ
り、それがしたくてWEB制作の世界に入ってきたようなところもあるのですが、
最近になって「動画制作」「映像制作」のむずかしさを痛感しているところで
す。文字や画像を動かすこと自体はツールの進化により、それほど困難なこと
ではないのですが、「必然性のある動き」や「動くことによる何らかの効果」
を明確に表現することは、とても奥の深い世界であることを感じています。
ということで、2000年の『GAUZINE』は、WEB上の「映像コンテンツ制作」に関
する新企画をスタートすることにします。「動画制作」「映像制作」のヒント
になるようなものを読者の方々といっしょに模索していければと思っております。
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『映像作家研究ファイル』
WEB制作者のための映像制作入門/鑑賞編 vol.1
「映画のタイトルデザインから学ぶ〜カイル・クーパー」
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■「映像作家研究ファイル」について
ということで、今月から「映像作家研究ファイル」という新企画をスタートし
ます。筆者が個人的に好きだったり注目している映画監督や映像クリエイター
の作品を鑑賞していきながら、その特徴やエッセンスを研究・分析し、今後の
WEB上の「映像コンテンツ制作」のヒントになる何かをつかんでいこう、とい
う主旨です。
第1回目としてとりあげる映像作家は、ブラッド・ピット主演、デビッド・
フィンチャー監督の映画「セブン」のタイトルバック・デザインで一躍注目
されることになった「カイル・クーパー」です。
■ カイル・クーパーの略歴
1963年生まれのカイル・クーパーは、マサチューセッツ大学卒業後、「ワング
研究所」のグラフィックデザイン部で働きながら、そこでソール・バスなどの
手掛けた映画のタイトルバックを見て、タイトルデザインに興味を持ちはじめ
たとのこと。その後、イエール大学に進み、さらにデザインについてくわしく
学ぶ。
イエール大卒業後、ニョーヨークの「R/GA(R/Greenberg Assosiates)」
[ http://www.rga.com/ ]に入社して、ティザー広告やタイトルデザインの制作
をスタートする。1989年に初のタイトル作品「ライフ・レッスン」を手掛け、
1995年「セブン」のタイトルデザインで一躍脚光を浴びることになる。
「R/GA」で8年間過ごしたのち、当時の仲間とともに、
「imaginary forces(イマージナリー・フォーシズ)」
[ http://www.imaginaryforces.com/ ] を設立。映画のタイトルデザインや
予告編制作、テレビCMなど幅広い分野で活躍している映像ディレクターです。
■ カイル・クーパーの手掛けた主な作品
カイル・クーパーは「セブン」のタイトルバック以外にも数多くの映画のタ
イトルデザインやテレビCMなども手掛けています。
日本でも日清カップヌードルのテレビCMが一時話題になりました。
「CMトピック〜カイル・クーパー」
┗ http://www.nissinfoods.co.jp/com/cm/topic/cail/
今回は主に映画のタイトルバックデザインを中心にご紹介していくことに
します。以下、
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◆「日本語タイトル」原題(制作年度)
タイトルバックデザインに関するコメントなど
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という形式で、筆者が実際に自分の目で鑑賞した作品について、年代順にご
紹介していきます。imaginary forces 制作のものに関しては、どこまでカイ
ル・クーパー本人が関わっているかは不明ですが、何らかの形で意見が反映さ
れているだろうものとして掲載致します。
尚、imaginary forcesのサイトに画面キャプチャーのあるものは、
※ 画面キャプチャーあり [ http://www.imaginaryforces.com/ ]
と記述しておきます。
WEBサイト [ http://www.imaginaryforces.com/ ] にアクセスして、
メインメニューから、「PORTFOLIO」→「FILM」→「main titles」
と選択していけばリストがでて、実際のキャプチャー画面が見れます。
またQuickTimeムービーが公開されているものもあります。(5MB〜9MB程度)
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◆「ニューヨーク・ストーリー〜ライフ・レッスン」Life Lesson(1989年)
カイル・クーパーの手掛けた最初のメインタイトル作品。
登場する画家にちなんで、油絵の筆で文字を描くアニメーションが使われてい
ます。シンプルながら的を得た演出。本編はマーチン・スコセッシ監督作品。
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◆「ジョイ・ラック・クラブ」The Joy Luck Club(1993年)
最初、雲の動きのように見えていたぼんやりしたものが、しだいに白鳥の羽
根になり、ゆったりと舞い落ちてくるシークエンス。
カイル・クーパー本人も気にいってる作品。
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◆「イレイザー」Eraser(1995年)
「eraser」=「消す人」にちなんで、身分証などが燃やされる映像をはさみな
がら、銃に弾を装填する様子や手袋を装着する様子が超拡大映像で映しださ
れる。「燃やす」=「消す」というコンセプト。
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◆「セブン」Se7en(1995年)
カイル・クーパーの名前を一躍に世界的に有名にした作品。
犯人らしき人物が死体写真のスクラップをしたり、ノートに何やら膨大なメモ
をビッシリ書き込んだりしている様子を不気味に映像化している。神経質な感
じで動く手書きのタイポグラフィやカミソリ、ハサミ、針などのクローズアッ
プショットがより一層の恐怖感を高めている。デビッド・フィンチャー監督と
の「妥協なき話合い」の結果生まれた傑作。のちに「デビッド・フィンチャー
は僕に、映画の表現方法には伝統や格式なんてものは存在しないんだというこ
とを改めて気ずかせてくれた」とコメントしている。制作期間は6週間。
※ 画面キャプチャーあり [ http://www.imaginaryforces.com/ ]
[QT movie] http://www.imaginaryforces.com/ifsite/port/qt/seven_qt.mov
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◆「ザ・ファン」The Fan(1996年)
少年野球試合の荒れた映像をいろいろなサイズでトリミングし交錯させ編集し
ている。デ・ニーロ演じる野球ファンのストーカー男の古き良き時代の情景を
イメージさせているのだろうか。
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◆「D.N.A.」The Island of Doctor Moreau(1996年)
眼球、血管、細胞の様子などが、ハイスピードで連続的に描写された強烈なシ
ークエンス。文字はポストスクリプトのポイントを引っぱったり、崩したりし
たものを配し、独特のモーション・タイポグラフィーの世界を確立している。
本編は見なくてもいい(?)と思いますが、このタイトルシークエンスだけは一
見の価値あり。制作期間は4ケ月。
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以上、R/GA 時代に手掛けた主なタイトルバック作品。
以下、imaginary forces 時代に手掛けたタイトルバック作品。
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◆「ミッション:インポッシブル」Mission:Impossible(1996年)
飛び散る火花、モニター画面など作品のモチーフとなる素材をふんだんに使い
スピード感のあるスタイリッシュな映像を創りだしている。サウンドとの相性
もバッチリ。いわゆる「超カッコいい」タイトルバック。
※ 画面キャプチャーあり [ http://www.imaginaryforces.com/ ][QTあり]
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◆「フェイク」Donnie Brasco(1997年)
メインタイトル用に映像を撮影する時間がなかったため、スチール写真をアニ
メーション化する方法をとった作品。ハンデを逆手にとったアイデアの勝利。
また、使う写真も隠し取り風の監視写真を使うことにより、主人公の潜入捜査
と関連づけている。ジョニー・デップの目のクローズアップショットが印象的。
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◆「ガタカ」Gattaca(1997年)
冷たいブルーカラーの映像をバックに、スローモーションで上から何やら落下
してくる。その落下物の衝撃音は荘厳に響きわたり、一体何だろうかと、見る
者の心を奪う。そして、ゆっくりとタイトルが浮き出し、さらにマイケル・ナ
イマンの悲しげな曲が流れてくる。いやー、見事なシークエンスです。あとで、
最初の落下物は「爪、髪の毛、ヒゲ」の超拡大映像であることを知ってさらに
ビックリ。
本編は遺伝子の優劣により人間が差別される社会を描いた近未来サスペンス。
「トゥルーマンショー」の脚本を担当したアンドリュー・ニコルの脚本・監督
作品で、美術・衣装もスタイリッシュ。映画本編もクールです。
※ 画面キャプチャーあり [ http://www.imaginaryforces.com/ ]
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◆「ミミック」Mimic(1997年)
蝶や昆虫の標本のクローズアップを見せながら、後半になって悲痛を表情を浮
かべる子供の写真が登場し、なんともいえないイヤーな感じが伝わってくる。
カイル・クーパー本人のコメントによると、「進化した昆虫が人間に与える恐
怖」を表現したかったとのこと。制作期間は3ケ月。
ちなみに「mimic」とは「擬態する」という意味。人間の姿に「擬態した」化
け物のお話。ゴキブリぎらいの人は観ないほうがいいかと…。(笑)
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◆「スフィア」Sphere(1998年)
昔の海洋地図や海洋伝説の巨大ダコらしきものを映しながら、タイトル文字
が「球体」の表面に張りつくような独特のモーフィングを見せている。
ちなみに「sphere」とは「球体」の意味で、深海に沈む謎の「球体」をめぐる
海洋サスペンス。本編のモチーフを忠実に再現したタイトルバック。
※ 画面キャプチャーあり [ http://www.imaginaryforces.com/ ][QTあり]
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◆「アベンジャーズ」The Avengers(1998年)
嵐、竜巻などの自然現象をモチーフにしながらも、それらにデジタル処理を施
すことにより、それが実際には「自然の現象ではない」という本編の内容を暗
示させているかのように感じるシークエンス。KPTフィルターらしきもので渦
を表現したりしているが、かなり凝ったアニメーションです。
※ 画面キャプチャーあり [ http://www.imaginaryforces.com/ ][QTあり]
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◆「ナイトウォッチ」Nightwatch(1998年)
殺人事件の現場検証をしている刑事のニュース映像をバックに流しながら、被
害者の目隠し写真を映しだし、不気味な雰囲気を演出している。
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◆「交渉人」The Negotiator(1998年)
手法的には「フェイク」にやや類似してますが、写真を巧みに使った演出が
お見事。本編も超オススメ。
※ 画面キャプチャーあり [ http://www.imaginaryforces.com/ ]
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◆「ロスト・イン・スペース」Lost in Space(1998年)
エンディングのタイトルバック。ノリのいいサウンドとスピード感あるシャー
プな映像は見ていて壮快。
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◆「隣人は静かに笑う」Arlington Road(1999年)
邦題からも想像がつくように、一見平穏そうな住宅街の光景を映しだしながら
画面の色調を反転したり変化させたり揺らしたりすることによって「身近なと
ころに潜む恐怖」を表現している。単なる庭の柵や飼い犬がなぜか怖く見えて
しまう。本編のオチもお見事。
※ 画面キャプチャーあり [ http://www.imaginaryforces.com/ ]
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以上、ほぼ年代順に見てきましたが、カイル・クーパー及びイマージナリー・
フォーシズの手掛けた作品には、いくつかの共通した特徴があるような気がし
ます。個人的見解ですが、簡単にまとめてみました。
■ カイル・クーパー作品の主な特徴
1.独特のタイポグラフィー
「セブン」の手書き文字、「D.N.A.」のスパイキー(先端を尖らせた)文字
など、独特のタイポグラフィーを使用している。
2.明確なコンセプトに基づく効果的な演出
作品の内容やストーリーを十分把握した上で、モチーフとなる素材を選
び、見るものの期待感や恐怖感をさらに増幅させる効果的な演出を行なっ
ている。
3.強烈なインパクトとスピード感
「ミッション:インポッシブル」「ロスト・イン・スペース」「D.N.A.」な
ど、膨大なカット数をハイスピードで編集していくことにより、強烈なイ
ンパクトとスピード感を見事に表現している。
4.流れるような美しさと優雅さ
「ガタカ」「ジョイ・ラック・クラブ」など、ゆったりと流れるような美し
い動きにより、荘厳で優雅な雰囲気を醸しだしている。
5.超クローズアップ・ショット
「セブン」「イレイザー」「ガタカ」など、超拡大映像を効果的に使って
いる。
派手な視覚効果をふんだんに使用したものから、吟味された素材を象徴的に使
ったものまで、その映像スタイルや表現手法は幅広いものがあります。
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今回はご紹介しきれませんでしたが、カイル・クーパー及びイマージナリー・
フォーシズの手掛けた作品はまだまだたくさんあります。わりと最近のものだと
「ワイルド・ワイルド・ウェスト」(1999年)
「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」(1999年)
「8mm」(1999年)
「マイティ・ジョー」(1998年)
「シティ・オブ・エンジェル」(1998年)
「マスク・オブ・ゾロ」(1998年)
「モンタナの風に抱かれて」(1998年)
「ブレイド」(1998年)
「スポーン」(1997年)
「ボルケーノ」(1997年)
など、数多くのヒット作品のタイトルバックを手掛けています。
くわしい作品リストは、
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★「IMDb」Kyle Cooper 検索
┗ http://us.imdb.com/Name?Cooper,+Kyle
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★「Works of Kyle Cooper」
┣ http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/6909/index.html
┣ http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/6909/datafr.html
┗ http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/6909/simple.html
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などにまとめて紹介されていますので、興味のある方はご覧下さい。
カイル・クーパーの手掛けた作品には、さまざまな映像スタイルやテクニック
が含まれており、今後のFlashコンテンツ制作やストリーミングビデオ制作の
ヒントになるものがたくさんつまっていると思います。
大切なのはただ単にマネをするのではなく、その中に含まれているエッセンス
やヒントを自分なりに再編集・再構築しながら、新たな映像表現を模索してい
くことではないかと思います。
以下、関連書籍をご紹介しておきます。
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■ カイル・クーパー関連の参考書籍
「design plex No.15/1998年7月号」(エクシードプレス)
"close up"でカイル・クーパー特集(p.6〜p.17)
[ http://design-plex.bnn.co.jp/backissues/backissue.html ]
「design plex No.31/1999年11月号」(エクシードプレス)
"CF15秒のクリエイティブ"でCF作品紹介(p.32〜p.35)
「Reebok」「AT&T」「日清カップヌードル」「Janus」
[ http://design-plex.bnn.co.jp/backissues/backissue.html ]
「MdN vol.56/1998年12月号」(インプレス)
"最先端CG制作の現場から-vol.10" で
イマージナリー・フォーシズ紹介(p.132〜p.135)
「セブン」制作当時の裏話、制作ツールなどが紹介されている。
[ http://www.mdn.co.jp/Magazine/Volume/Vol56/ ]
「typography-ex.[pt.00]」(アイデア編集部/誠文堂新光社)\3,000+税
インタビューと作品の画面キャップチャーが掲載(p.74〜p.81)
「セブン」「D.N.A.」「フェイク」「ミッション:インポッシブル」
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また、読者の方の中でカイル・クーパーに関連する情報やカイル・クーパーの
手掛けたタイトルバック作品を観て感想をお持ちの方がいらっしゃいましたら
「ゲストブック」
┗ http://www.gaucho.com/cgi-bin/gauzine/im_bbs.cgi
にでもメッセージを書き込んでいただければ幸いです。
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『CREATORS INTERVIEW』
WEB制作に関わるクリエイターの方々へのインタビュー
「A.e.Suck」 http://www.ae-suck.com/
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◆「CREATORS INTERVIEW」について
2000年『GAUZINE』のもうひとつの新企画として「CREATORS INTERVIEW」とい
うシリーズもスタート致します。WEB制作に関わっておられるクリエイターの
方々へのインタビューコーナーです。
◆「CREATORS INTERVIEW #001〜A.e.Suck」
第1回目のゲストは、これまでにも何回かご紹介させていただいているネット
上の師匠でもある「A.e.Suck」さんです。
デザイン、イラストレーション、アニメーション制作、テクニカルライティン
グなど、広範囲に活動されている A.e.Suckさんにいろいろとお話をお伺いし
ました。
#以下、[gaucho] はわたくし、[A.e.Suck] はA.e.Suckさんのコメントです。
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[gaucho]
A.e.Suckさんは、1979年からアニメーターとして、数々の作品
http://www.ae-suck.com/profile/works/works_f.html
に関わってこられましたが、特に印象に残っているお仕事がありましたら、い
くつかご紹介いただけますでしょうか。
[A.e.Suck]
動画の頃は「キャプテン・フューチャー」かな。最初がこれで、動かす以前に
清書の線が描けなくてずいぶん絞られましたもん。「消しゴム使うな!」とか。
失敗したら、最初から全部描き直せってことでした。で、消しゴム使ってもバ
レない方法考えたり。中割りも100%リテークで、一発でオッケーなんて、まず
なかったし。アニメーションについては、この作品で修行したと言えます。
で、月1000枚描けるようになると、動画マンとして一人前で、原画になるチャ
ンスを与えられるんですが、私は2年続けても月700枚が精一杯。結局月1000枚
の壁を破れないまま原画マンになりました。
原画時代は、やっぱ「キン肉マン」でしょうか。長〜くやってたんで思い出も
多いです。プロレスには元々詳しかったんですが、ラーメンマンの戦い方はカ
ンフーのアクションなんすよ。それもブルース・リーじゃなくて「蛇拳」だそ
うで。ビデオに録画して、コマ送りしながらスケッチして研究しました。
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[gaucho]
アニメーター時代の経験は、どんな点で現在のFlashコンテンツ制作に役に立
っていますか。
[A.e.Suck]
アクションの複合です。TVだと枚数制限とかあって、劇場のように自由に動画
枚数使えない。原画の枚数は節約できないんで、中割の枚数をおさえながらも
たくさん動かすコツが必要になるわけです。Flashでもキーフレーム・アニメで
作画する手間を抑えるのに役立ってます。他にはカット割とか、キャメラワー
クとか、レイアウトなど、映画的技法もそのままFlashにもちこんでます。
あと、あらゆるジャンルの作品をやってきたんで、自分の得意不得意に関係な
く何でも動かしちゃうぞってのもあります。
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[gaucho]
さしつかえない範囲でよろしいですので、最近手掛けられたお仕事をいくつか
ご紹介いただけますでしょうか。また、苦労された点があれば教えて下さい。
[A.e.Suck]
最近だと、iMode用のGIFアニメをいくつか作ってます。モノクロ2値でオプティ
マイズ不可、5000バイト以内という条件下で苦労しました。
でも、メインはやっぱFlashのアニメです。近日公開されると思いますが、小学
生向けの理科のコンテンツを作りました。シナリオとキャラは元々あったんです
が、アニメ化する上でいろいろ膨らませました。それと今も続いてますが、YNOT
さんのアニメーション・カード。これは90K以内の短編アニメって感じです。
映画的なものやコント的なものなど、見て楽しい系です。
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[gaucho]
今回特集したカイル・クーパーについてどう思われますか。
また、好きなタイトルバック作品がありましたら教えて下さい。
[A.e.Suck]
「セブン」は斬新だと思いました。でも、それ以降の作品ではクレジットが読
めないけどタイトルとしてこれでいいのか?ってのもありましたね。それと、
模倣しやすいんじゃないかとも思いました。「カイル風」って注文すれば、他
のプロダクションでもできちゃうんじゃないかと。実際そーゆーのもありまし
たし。でも、そろそろこのスタイルは飽きてきたなーってゆーとき「ワイルド・
ワイルド・ウエスト」のタイトル出してくるあたり、さすがです。これはかっ
ちょえ〜っす。
好きなタイトルは、アニメーションとSEを組み合わせた「荒野の用心棒」と、
シンプルながら実景とパースを合わせたタイポがワイプする「スピード」です。
あと、ソール・バスの「北北西に進路をとれ」や「サイコ」も好きです。
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[gaucho]
A.e.Suckさんは、かなりの映画ファンだと思うのですが、昨年から今年にかけ
て特に印象に残った作品を3つだけ上げるとしたら、どの作品になりますか。
[A.e.Suck]
3本ってきびしいですが、私の昨年のベスト3は「交渉人」「バグズ・ライフ」
「シックス・センス」としてあります。因みにワースト3は「エンド・オブ・
デイズ」「ホーンティング」「RONIN」です。
[gaucho]
そういえば、「Movie or not Movie」 http://www.ae-suck.com/movie/
にベスト10とワースト10を公開されてましたね。興味深かったです。
「交渉人」「シックス・センス」はわたしも気にいってます。
あとやっぱり「バッファロー'66」も好きですね。昨年その存在を知ったと
いう意味では「ガタカ」のアンドリュー・ニコルと「CURE」の黒沢 清が個人
的には強烈な印象を残してます。
あとビデオですが、社会問題にもなっている「化学物質過敏症」に冒された
女性の苦悩を描いたトッド・ヘインズ監督の
「ケミカル・シンドローム(原題:SAFE)」(1995年)
http://www.rtkvideo.co.jp/titles/9933/bi026.htm
という作品も考えさせられました。異様なほどの緊迫感を見事に映像化して
いました。
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[gaucho]
今後、アニメーション制作の仕事を志望されている方に何かアドバイスでき
ることがありましたらお願いします。
[A.e.Suck]
映画をいっぱい観て、引き出しを増やす、ですかねぇ。んで、他の人が見て
もわかりやすいコンテンツかどーかってのもポイントでしょうね。
最後に、参考書をあげておきましょう。
「映画監督術SHOT BY SHOT」スティーブン・D・キャッツ(フィルムアート社)
ISBN4-8459-9663-4
「ジャンピング・FLASH 3J」A.e.Suck・林岳里(アスキー)
ISBN4-7561-2001-6
「CARTOON ANIMATION」Preston Blair(Walter Foster)
ISBN1-56010-084-2
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[gaucho]
今日は貴重なお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。
[A.e.Suck]
いえいえ、今日のフライトは天候が悪くて前が見えなくて着陸する時、ドキド
キしましたよー、って、それは機長のお話ですね?失礼しました。
----------------------------------------------------------------------
A.e.SuckさんのWEBサイト「A.e.Suck's Wave Site」には、膨大なコンテンツ
が公開されています。「Flash Gallery」の数々の作品を鑑賞するだけでも、
きっとアニメーション制作に関するヒントやアイデアを見つけることができ
るでしょう。「アニメテク・ガイド」は、Flash制作者必見のコンテンツ。
また、著書である
「ジャンピング・FLASH3J〜めざせ!ムービーキング」(ASCII)
┗ http://www.ae-suck.com/flash/jumping/
もFlash制作者のバイブルといえる名著です。
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★ ae-suck.com サイト紹介
┣「A.e.Suck's Wave Site」 http://www.ae-suck.com/
┣「Flash Gallery」 http://www.ae-suck.com/flash/
┣「アニメテク・ガイド」 http://www.ae-suck.com/flash/jumping/
┣「お笑い衝撃波」 http://www.mars.dti.ne.jp/~ae-suck/shock/
┣「Movie or not Movie」 http://www.ae-suck.com/movie/
┗「小松崎茂 WEB GALLERY」 http://www.ae-suck.com/komatsuzaki/
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『BOOKMARKS』
WEB制作者向けのメールマガジン
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◆ WEB制作者向けのメールマガジン
今回はわたしも購読しているWEB制作者向けのメールマガジンをいくつかご紹
介致します。今後ともいろいろな方がいろいろなメールマガジンを発行してく
れることを期待しています。
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★ 「WEBデザインヒント集:70 Secrets」
┗ http://AtelierNao.com/70secrets/
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★ 「Dreamweaver Programming」
┗ http://www2s.biglobe.ne.jp/~tomoChan/mail/
Dreamweaverのカスタマイズに関するメールマガジン。中・上級者向け。
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『編集後記』
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2000年の第1弾の『GAUZINE』はいかがでしたでしょうか。
「カイル・クーパー」作品に限らず、映画のタイトルバックをビデオでじっく
り鑑賞すると、いろいろ新しい発見があるものです。そういう意味でも、日頃
何気なく見ているテレビCMやドラマ・映画の中にも、WEB制作に関するさまざ
まなヒントが隠されていると思います。視点をかえたり、繰り返し見ることに
より、今まで発見できなかったものが発見できたりするような気がします。
A.e.Suckさんにも、お忙しい中、いろいろコメントいただき感謝しております。
次回発行は、2月9日(水)の予定です。
最後までご覧になっていただき、誠にありがとうございました。
====== WEB DESIGNERS MAGAZINE 『GAUZINE』 ==========================
発 行 G A U C H O [ http://www.gaucho.com/ ]
編 集 尾崎 英明 [ mailto:gaucho@hal.ne.jp ]
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Copyright(C) 2000. GAUCHO. All rights reserved.
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